三田

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小学3年の野田くんをおんぶする氏子。伝統文化が世代間の交流に=三田市貴志
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小学3年の野田くんをおんぶする氏子。伝統文化が世代間の交流に=三田市貴志
だんじり屋台で太鼓をたたく子ども=三田市貴志
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だんじり屋台で太鼓をたたく子ども=三田市貴志

 10月13日、兵庫県三田市貴志の御霊神社であった秋祭り。だんじり巡行の休憩中、子どもを大人がおんぶしてブルーシートへ運ぶ姿を見掛けた。どうやら、子の足を地面に付けることが許されないらしい。理由を聞くと「だんじり屋台に乗る子どもは“神の子”やからねえ」。一体どういうこと?

 氏子総代の前仁司さん(74)によると、「神の子」の起源は平安時代にさかのぼる。生まれて間もなく命を落とす乳児が多く、7歳までの子は神様からの預かりものと考えられていたという。3、5、7歳に子どもの健康を願う公家社会の儀式は「七五三参り」の原型になり、県立歴史博物館(同県姫路市)によると播磨地域の秋祭りでよく見られる「一ツ物神事」も稚児が大人に肩車されて宮入りする。

 御霊神社の祭りは、本殿に鎮座する神様がみこしに移り、それを氏子らが御旅所まで運ぶという設定で執り行われる。みこしに随行するだんじり屋台で太鼓を打つ小学生が「神の子」だ。乗り降りする際は体が地面に接しないように大人がおんぶし、休憩はブルーシートを敷いた御座に座ってもらい、菓子やジュースで“くつろいでいただく”。一見すると至れり尽くせりだが、自由に歩き回れないのは大変そう。すずかけ台小3年の男児(8)は「ずっと高い場所にいて気持ちよかった」と満足そうだった。

 乗り子は古くから男子が務めるが、近年は子どもが減って女子も加わっているという。「高学年の女の子はデリケートで、家族以外の大人にはおんぶされたくないって駄々をこねる子もいるんです」と笑う前さん。それでも「神の子」のお願いは断れない…。

 「おとーさん、どこにいますかー?」。祭り中、氏子らが慌てて親を探し出す事態も、また一興。(山脇未菜美)

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