三田

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県立丹波並木道中央公園のトロオドン科の四肢骨の化石
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県立丹波並木道中央公園のトロオドン科の四肢骨の化石
人と自然の博物館 久保田克博研究員
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人と自然の博物館 久保田克博研究員

 1978年、岩手県岩泉町に分布する地層で軟体動物化石を調査していた2人の研究者が断片的な骨の化石を発見しました。この化石こそ、のちに日本本土で初の恐竜化石として認定される「モシリュウ」の上腕骨で、これをきっかけとして、熊本県御船町や群馬県中里村(当時)などから続々と恐竜化石が発見されていくことになります。

 2019年10月現在、鳥類を除く恐竜化石が発見されている基礎自治体は38市町村を数え、兵庫県はそれらのうち3市(洲本市、丹波篠山市、丹波市)を有しています。ここでは丹波篠山市と丹波市から発見された恐竜化石について、その魅力をご紹介します。

 まず目を引くのは恐竜化石の多様さです。丹波篠山市と丹波市からは7種類の恐竜の歯や骨格の化石、6種類の卵殻化石が発見され、その種類は恐竜化石発見の歴史が古い福井県勝山市や熊本県御船町に迫るものがあります。特に卵殻化石については、2位の勝山市(2種類)を大きく離して、日本最大の宝庫と言えます。

 また、化石の良好な保存状態も魅力の一つで、個々の骨が生きていた時の状態で部分的につながって見つかる場合があります。丹波竜をはじめ、「デイノニコサウルス類」や「角竜類」がその例として挙げられ、特に県立丹波並木道中央公園から発見されたデイノニコサウルス類は前後の肢を折りたたみ、三次元的に保存されているのです。

 ここで、デイノニコサウルス類についてご説明しましょう。「ドロマエオサウルスを含み、イエスズメを含まない最も包括的なグループ」と専門的には定義されますが、一般的にはその多くが1~2メートル程度と小型で羽毛をもつ「ドロマエオサウルス科」と「トロオドン科」の恐竜のことを指します。

 これらのグループは鳥類に最も近い恐竜であり、その外見は鳥類に似ていて、飛行ができたものもいたと考えられています。

 県立丹波並木道中央公園から発見されたデイノニコサウルス類の後肢にはトロオドン科のみにみられる特徴があるとされ、現在さらなる研究が進められています。日本から産出する恐竜化石を調べてみるとトロオドン科は兵庫県が唯一の産地であることが分かります。丹波竜に続いて、兵庫県から恐竜の新たな魅力を世界に発信できることを目指しますので、ぜひその時をお待ちください。

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