三田

  • 印刷
昨年の三田まつりで打ち上げられた花火と総おどりの会場
拡大
昨年の三田まつりで打ち上げられた花火と総おどりの会場
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 東京五輪・パラリンピックの開催に伴う警備員不足から、2020年の中止が決まった「三田まつり」。一体どれくらいの人数が不足しているのか-。警備会社に取材を進めると「世紀の大会」の規模感がつかめず、様子見している現状が垣間見えた。五輪後も、警備員の給与アップによるまつり警備費の上昇は止まりそうになく、兵庫県三田市は市民からの募金に期待する。(高見雄樹)

■五輪の態勢「まとまっていない」

 今年の三田まつりで警備業務を担ったのは、業界大手の綜合警備保障(東京)。同社は東京五輪でも、同業のセコムと共に会場などの警備を取りまとめる。

 五輪期間中に必要な警備員の数について、綜合警備保障広報部は「開催地の変更などがあり急いで算定しているが、まとまっていない」とする。昨年の段階では全体で約1万4千人という数字はあったが、確度の高い人数は五輪組織委員会も未公表だ。

 「どれだけの警備員を東京に送り込むのか分からない。こちらも動けない」。阪神地域に本社を置く警備会社の社長は打ち明ける。

 約500人の警備員を抱え、今年の三田まつりにも下請けとして30人ほどが警備に就いた。現状は人手不足ではないが「来年のイベントは様子見。受注を抑えている」という訳だ。

 ほかにも懸念材料はある。花火大会などの雑踏警備は警察と打ち合わせを重ね、指示や助言を得て動いている。地元の警察官が五輪の応援に向かえば、警備員がいても活動できない。看板やコーン標識などの資材不足も心配だという。

■高まる警備需要

 では五輪後の21年、まつりが無事に再開できるかというと、保障はない。今年710万円に跳ね上がった警備委託料が、下がる気配がないからだ。

 社長は一般論として、警備費の上昇分は「給与のベースアップなど警備員の待遇改善に充てている」と言う。イベント主催者に提示する警備費は「7、8年前に比べて3割以上、大規模イベントでは2倍になった」と話す。

 厚生労働省の「賃金構造基本統計」によると、18年の警備員の賃金(小企業)は19万3千円で、前年から8・2%増えた。同規模の企業平均は同0・5%減で、警備員の伸びが目立つ。

 まつりの警備費上昇に対し、市産業政策課は、18年から3社に相見積もりを取るようになった。それでも各社の提示額は逆に上がっている。

■募金に活路

 同課は「安全の確保は最優先。21年の開催時に警備費は減らせない」とする。市財政の制約から、今年のように700万円の補助金を投入するのも難しい。

 そこで市が期待するのは街頭での募金だ。昨年まではまつり直前の1週間に職員が駅前に立ち、10~20万円を集めていたが、今年から募金活動の期間を2カ月前に変更。イベント会場に出向くなどして、4倍以上の85万円を集めた。

 同課は「まつりを残したいという市民の熱意に訴えかけたい」と、21年に向けた募金戦略を練っている。

三田の最新
もっと見る

天気(8月15日)

  • 35℃
  • 28℃
  • 10%

  • 37℃
  • 24℃
  • 10%

  • 36℃
  • 28℃
  • 10%

  • 38℃
  • 27℃
  • 10%

お知らせ