三田

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自身の進路について語る小西さん(右端)や斉藤さん(右から2人目)といった卒業生ら=クラーク記念国際高校三田分室
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自身の進路について語る小西さん(右端)や斉藤さん(右から2人目)といった卒業生ら=クラーク記念国際高校三田分室

 通信制のクラーク記念国際高校三田分室(兵庫県三田市高次1)で12日、1・2年生や保護者ら約20人が進路について考える特別授業があった。卒業生と卒業後の道が決まった3年生ら9人が登壇。人間関係やいじめに悩んで不登校になったり、夢を追い掛けるために中退して同校を選んだりした過去を打ち明け、学生生活に力を入れたこと、そして就職活動を振り返りながら、将来へのアドバイスを伝えた。(山脇未菜美)

■生きる基礎身に付いた 和歌山大2年斉藤尚輝さん(22)=丹波市出身

 小学校ではいじられキャラで、小さな積み重ねがストレスになって学校に行けなくなりました。中学の3年間は不登校で、高校でクラークに入学しました。

 抜け落ちた生活を取り戻したくて野外活動を頑張ったけど、糸が切れました。ふと「人に言われたことをやるだけで、自分がない」と考え込んでしまったんです。1年夏から約1年半、また不登校になりました。

 休学届を出すためにクラークに行くと、先生が昨日も会ったかのように声を掛けてくれ、もう一度、通おうと決めました。行事でカメラ係をしたり、老朽化したヨットを修復するプロジェクトに関わったりして、居場所を見つけました。

 大学は毎日が楽しいです。通信制にすら行けない自分に絶望したこともあったけど、生活のリズムを自分でつくるなど、大学や社会で生きる基礎が身に付いた気がしています。

■やりたいこと覚悟持って アニメ制作会社内定の伍々葵さん(18)=神戸市北区出身

 アニメーターの夢を追い掛けて全日制高校から通信制へ-。子どもの頃から絵を描くのが好きでした。逆にコミュニケーションは苦手。思っていることは絵を使って伝えて、アニメを見ては「別の演出の方が面白いんちゃう?」と考えました。小学生の時には将来を決めていました。

 高校は朝から夕方まで学校で、夜はアルバイト。仲良しの友だちもいたけど、それより創作する時間がほしかった。1年の秋に通信制に転入しました。今は有馬温泉の旅館で働いて、ためたお金で全国を旅して世界観を広げています。

 SNS(会員制交流サイト)に作品をアップして仕事が来るようになったこともあって、アニメ制作会社に内定をもらいました。進路選択で大事なのは、自分が納得できるかどうか。本当にやりたいことがある人は、覚悟を決めてやっちゃえばいいと思います。

■しんどい経験、役に立つ 心理カウンセラーの小西勇輝さん(30)=神戸市北区出身

 中学のとき、髪を引っ張られるなどのいじめを受けていました。当時は通信制は珍しく「学校を休んだら人生が終わる」と我慢しました。高校でまた激しいいじめに遭った。1年の夏前に不登校になって、クラークに入りました。

 心理カウンセラーを目指したのは、学校に自分を理解してくれる大人がいて「気持ちが酌める人間になりたい」と思ったから。仕事ではいろんな相談がありますが、いじめの経験があったからこそ、人の気持ちを想像したいと思うのではないかと感じています。

 思春期は、親身になってくれる母親に当たり、内心で「ごめん」と考えていても言えませんでした。10年たって感謝を伝えられるようになったのは成長です。学生の中には、今がしんどい人もたくさんいると思う。でも、その経験はいつか何かの役に立つ。気張らず気楽にやってください。

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