三田

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縦線と横線が不思議な世界を生みだす県立人と自然の博物館の外観=弥生が丘6
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縦線と横線が不思議な世界を生みだす県立人と自然の博物館の外観=弥生が丘6
谷あいに架かる歩道橋の機能も果たしている=深田公園
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谷あいに架かる歩道橋の機能も果たしている=深田公園
神戸新聞NEXT
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 いくつもの縦線と横線が重なって無数の編み目を作りだす。人はもちろん、高い木やマンション、青空、白い雲まですっぽりと包み、自然そのものを巨大な虫かごの中に入れたようだ。

 これは西日本最大級の規模をほこる自然史系博物館「兵庫県立人と自然の博物館」(ひとはく)の外壁。4400枚のハーフミラーに周辺の自然が映り込み、建物を景観に調和させる狙いがあるのだという。

 よく見ると、建物の上を人々が歩いて行き交っている。屋上は元々、世界的建築家の故丹下健三氏が設計した歩道橋「深田大橋」だった。県がニュータウン開発に伴って谷あいに架け、10億円を投じて1976年に完成させた。

 橋下に博物館をつくる構想は丹下氏が提案。だが、住宅地に入居が進まずに橋が使われない状態が10年間も続き、「膨大なムダ」という汚名まで付けられた。

 日の目を見たのは88(同63)年。県が仕掛けた三田・丹波地域の祭典「ホロンピア’88」の博覧会事業で、橋下にメイン会場「ホロンピア館」が造られ、多くの人が訪れた。4年後、念願の博物館に生まれ変わったのが、ひとはくだ。

 屋上部分は今や橋でなく、深田公園の園道として市が管理する。その足元の県立施設内では昆虫、恐竜、植物、岩石、景観…と幅広い分野で最先端の研究が進む。収蔵資料も当初の10倍に迫る約190万点になった。人をつなぎ、社会に知を広げる「架け橋」として今年も目が離せない。(門田晋一)

【深田大橋】高さ20メートルで幅27メートル、全長150メートルもあった。1974年、県がニュータウン開発に伴って東京大学の教授だった丹下健三氏に橋の設計を依頼した。深田谷の谷部分には公園を整備しつつ、橋は交流をテーマにした博物館にできないかという丹下氏の提案を県が採用。現在のひとはくと深田公園につながった。橋下のひとはく本館は鉄骨4階建て延べ床面積1万2千平方メートル。

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