三田

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陽光を浴びて光る八景町方面の屋根=いずれも三田市福島、有馬富士山頂付近から(撮影・門田晋一)
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陽光を浴びて光る八景町方面の屋根=いずれも三田市福島、有馬富士山頂付近から(撮影・門田晋一)
ウッディタウンの住宅群
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ウッディタウンの住宅群
神戸新聞NEXT
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 「三田初景」と題した以上、触れておきたい場所がある。「三田市八景町」。どれほど優れた風景が見えるというのだろうか。

 神戸市から国道176号を入ってすぐの市境にあり、よく見ると国道は「凹」の字のごとく、両脇を高台に挟まれている。

 市の職員が教えてくれた。「元々は街道が走る丘陵地で、三田盆地を一望できたんです。ただ、道部分は江戸期から何度も掘り下げられて低くなりました」

 郷土史家によると、一説には「崖」を意味する「はけ」が八景の語源とも。実際に国道の歩道橋に立つと、市街地を見渡せる上に、有馬富士も見事に望める。

 確かに良い眺めだ。ただ、“初景”とするなら、有馬富士の山頂から八景の街並みを見てはどうだろう。

 歩いて30分ほど登り、にわか雨がやむと、晴れやかな三田盆地が目前に広がった。お椀の底に市街地、縁に沿って住宅地が張り付いているようだ。ウッディタウンの無数の屋根は、多彩な布地を縫い合わせたパッチワークを思わせる。

 八景町方面を望むと、強い逆光。神戸に向かう斜面に家やビルが連なり、雨上がりでぬれた屋根が揺れるように輝いている。まるで広い海に魚の群れがきらめいているみたいではないか。

 思わず見とれて、お祈りした。ここ三田で、今日も10万を超える人々が笑って泣いて物語を紡いでいる。

 皆さまにとって、良い一年になりますように。

 本年もよろしくお願いします。(安藤文暁、門田晋一)

【三田盆地】北を丹波高地、東を北摂山系、南を六甲山系に囲まれる。冬場は北側から吹く空っ風が停滞するなどして最低気温が下がりやすく、寒暖差が20度を超える日もある。ただ、夏場は高い山がない西側に空気が流れて猛暑にはなりにくいと言われる。6500万年前に市域は瀬戸内海にあり、その後、武庫川に削られ、土地が隆起するなどして現在の地形が形成されたという。

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