三田

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 特産品のろうそくやマッチ、菊炭、さらには製鉄所に登り窯-。パラリンピックの採火式は兵庫県内36市町が、地元色を出して盛り上げる。三田市は太陽光を集めてトーチに火を付けるスタイルで、県内6市町が採用する。ギリシャで採火される五輪の聖火と同じ方法なので正統派には違いないのだが…。三田ならではの「火」はなかったのか、探ってみた。

 パラリンピックの聖火は国内700超の自治体が、独自に採火する。三田市は8月13日、市役所前の「風の広場」で採火式を開く。

 金属製のボウルのような集光器に太陽光を集め、差し入れたトーチに火を付ける方式を予定している。元パラ選手や地元の障害者スポーツ愛好家のほか、多くの市民に参加を呼びかけるという。

 もう少し三田らしい採火式ができるのでは? 担当する市文化スポーツ課の横溝朋之課長に尋ねると「いろいろ検討はしたのですが」と苦悩の表情を浮かべた。

 まず毎年8月上旬に開かれ、7万人超が見物に訪れる「三田まつり」の花火は、東京五輪・パラリンピックによる警備員不足で中止が決まっている。そこで、市内随一の奇祭とされる加茂神社(加茂)の火祭り「稲引神事・樽引神事」を検討したが、開催されるのは毎年10月で、時期が合わなかった。

 「火に関連する地場産業も見当たらないし」と横溝さん。そこで特色のある採火式は見送り「多くの人が集まって、みんなで火をおこすイベントにしたい」と方針転換したという。

 他の市町はどうか。三田と同じ太陽光からは西脇市や猪名川町など。舞錐と呼ばれる火おこしの道具を使うのは淡路市や播磨町だ。火打ち石も多い。

 そんな中、茶席用の高級炭として知られる「菊炭」から採火する川西市や、和ろうそくの西宮市など、地元の特産品を使う自治体が目立つ。加古川市は鉄鉱石から鉄をつくる「高炉」の火、姫路市は日本一の生産量を誇るマッチの火を使うなど、地場産業のアピールにもつなげている。

 横溝さんは「三田ならではの方法を見つけられず残念だが、多くの人が関わる仕掛けで独自色を出したい」と話している。

 8月13日にともした聖火は14日まで、市役所などに展示する予定。17日、神戸市に運んで県内各地の火を集める。(高見雄樹)

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