三田

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ロープを使って崖下に降りる救助隊員=三田市香下、羽束山
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ロープを使って崖下に降りる救助隊員=三田市香下、羽束山
救助者を釣り上げる準備をする隊員ら=三田市香下、羽束山
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救助者を釣り上げる準備をする隊員ら=三田市香下、羽束山
救助者を釣り上げる準備をする隊員ら=三田市香下、羽束山
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救助者を釣り上げる準備をする隊員ら=三田市香下、羽束山
砂や葉を舞い上げてホバリングするヘリコプター=三田市香下、羽束山
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砂や葉を舞い上げてホバリングするヘリコプター=三田市香下、羽束山

 ハイキングシーズン到来。山岳遭難に備えようと、兵庫県三田市消防署が6日、同市の羽束山(標高524メートル)で救助訓練をすると聞いて、同行させてもらった。県内の山での遭難者は9年連続で100人を超えている。70代男性が山頂付近で滑落し、脚の骨を折って動けなくなった-との想定で、隊員らが山を急いで登り、ロープを使って切り立った崖を上り下りし、負傷者役をヘリコプターに乗せて搬送した。(門田晋一)

■タフネス!

 午前9時半、山のふもとにある寺院の境内前。隊員たちがロープを肩に掛け、金具が詰まった重そうなリュックサックを背負った。

 「安全に十分配慮を」。小松正典副主幹(47)の号令に表情が引き締まる。

 薄暗く、曲がりくねった急峻な道を登る。平地を進むように早歩きする後尾を追うと息があがり、思わず荷物の重さを尋ねた。

 「普段の救難現場よりは軽いですよ。重くて20キロぐらい」。ざっと小学1年生の男児を背負っているようなものか。カメラしか持っていないのに、ヘルメットから滝のような汗が流れて眼鏡が曇る。40分かけて山頂付近に着くも、隊員らに10分も遅れてしまった。

■熟練の崖下り

 10時10分、岩場に立つと三田盆地が一望でき、六甲山の中腹には有馬温泉街。眺め入ったのもつかの間、足元付近にある7メートルほどの崖を見て膝が震えた。

 ベテラン隊員が絶景を背にして、仲間が握るロープを引っ張るような格好で降りていく。壁面に体が直角になるように後ろ歩きでするすると遠ざかっていく姿を見て思った。忍者って、こんな感じだろうか?

 とはいえ、足がすくんでしまう若手隊員も。空側を向いて下がるため、下が見えない怖さがあるのだという。「腰をもっと落とせ!」「進むラインを真っすぐに!」。何度も声をかけられて降り立つと、ベテラン隊員に励まされた。「訓練で改善しよう」。やっぱり技術は磨くしかないのだ。

■スピーディーに搬送

 「間もなく現場に到着する」。正午、無線が響くと、遠くの山際に県消防防災航空隊のヘリが現れた。

 カメラを構える暇もなく頭上に飛来。次の瞬間、山上の枝葉や砂が高く舞い上がり、吐く息が急に白くなった。プロペラの強風で一気に冷え込み、体を動かすのが重たくなる。

 ストレッチャーを背負った隊員がヘリからロープで下りてくる。負傷者役が横たわると、瞬く間に固定してつるされ、機体へと引き上げられていった。

 ヘリ到着からわずか10分とたっていない。南の空に消えていくのを見送りながら、隊員の言葉を聞いた。

 「より早く、より正確に。いろんな事態に対応できるように励みます」

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