三田

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飲食店が立ち並ぶ駅前通りも人通りがまばら=三田市駅前町
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飲食店が立ち並ぶ駅前通りも人通りがまばら=三田市駅前町

 新型コロナウイルス感染症の拡大で、兵庫県三田市内の中小・零細企業に影響が広がっている。小中学校の臨時休校で、給食の食材納入業者は売り上げが激減。年度末の異動に伴う歓送迎会など、書き入れ時を直撃された飲食店は、相次ぐキャンセルの連絡に頭を抱える。収入減の事業者が金融機関から運転資金を借りるための認定を受けようと、市の窓口には19日までに78件の問い合わせがあった。

■前年比6割減

 「3月に入り、10人以上の大型宴会が相次いでキャンセルになった」。市内で居酒屋など約20店舗を展開する企業の担当者は渋い表情で語る。

 例年なら歓送迎会の予約で埋まる書き入れ時だが、客足は鈍い。2、3人の少人数グループの利用も減り続けている。店によっては、売り上げが前年比で60%も減った。

 多人数が室内で会食する法事は取りやめになる例が続出し、仕出しの注文も減っている。売り上げ全般の落ち込みに加え、客1人当たりの支払額も下降気味だという。

 対策として、ビールなどのアルコール類を飲み放題にできるメニューを追加し、客単価の引き上げを目指す。担当者は「現時点でできる対策はこの程度。新型コロナが落ち着いた時、来店してもらえるようなキャンペーンも考えたい」と話した。

■転勤凍結

 社会人の転勤や新入生の物件探しにも影響が出ている。不動産業「センチュリー21 住まい館」(中央町)によると、2月上旬以降、物件を探していた社会人の転勤がなくなったり、延期になったりするケースがあったという。

 法人の借り上げ社宅に関する相談も例年に比べて少ないといい、担当者は「(感染予防で)人の移動を抑えるため、企業が人事異動を遅らせているのではないか」と推測していた。

 関西学院大学神戸三田キャンパス(学園2)の生活協同組合では、賃貸マンションを探す新入生の来店は、昨年10月以降で約400件あった。担当者によると、例年とほとんど変わらないという。

 ただ、九州地方出身の新入生からは「(新型コロナの感染を恐れ)新幹線に乗りたくないので電話で対応してほしい」との要望があった。別の不動産業者でも、物件を下見する予約のキャンセルが先週から目立ち始めたという。

■市への相談78件

 三田市商工会(天神1)は会員の全1086事業所を対象に、新型コロナによる経営への影響を調べている。職員9人が手分けして聞き取りを進めており、学校給食の取りやめで食材の納入業者に影響が広がっているという。

 政府は新型コロナで売り上げが減った中小・零細企業に対し、当面の運転資金の手当てを支援している。この制度を利用してお金を借りるには、2月以降の売り上げ減少を市に認定してもらう必要がある。

 担当の市産業政策課には、事業者や金融機関の職員から78件の相談があった。事業者が持参した経理書類から売り上げの減少を認定する作業には、同課の職員8人が総出で対応。現在は一部を除き、書類を提出した当日に認定を出している。同課によると、19日までに31件を認定した。

 同課TEL079・559・5085

(高見雄樹、山脇未菜美、門田晋一)

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