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放課後児童クラブの対応に「追い詰められ、自殺も考えた」と振り返る母親=三田市内
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放課後児童クラブの対応に「追い詰められ、自殺も考えた」と振り返る母親=三田市内

 兵庫県三田市内の放課後児童クラブ(学童保育)で昨年、利用者の男児が暴れることなどを理由に、市職員の指導員が母親に対し、会社の勤務時間短縮や勤務日を減らすよう求めていた疑いのあることが2日、分かった。母親は20代のシングルマザーで「子育ての困難さと収入減の恐怖に自殺も考えた」と訴えており、市は否定しつつも「そう受け取られる言葉はあったかもしれない」とし、同日までに母親に謝罪した。(高見雄樹)

 関係者によると、母親は市内の事業所でフルタイムの非正規社員として勤務。夜には週に3日、市内の飲食店でパート勤務しており、フラワータウン地区の同クラブに男児を預けていた。

 母親は昨年7月、指導員と市健やか育成課の職員ら4人と面談し、市の職員から「平日夜の仕事は減らせないか」と提案された。さらに勤務時間を昼までに短縮するか、週5日の勤務日を減らすよう求められたとしている。

 このため、母親は夏休みに男児を独りで自宅に置いて仕事に行ったこともあったという。「子どもを預けないと仕事ができない。追い詰められ、2人で死んだほうがましとも思った」と振り返る。

 放課後児童クラブを管轄する市健やか育成課によると、男児は他の子どもをたたくなどのトラブルが複数回あり、施設を飛び出して行方不明になることもあった。市は母親の勤務終了後に電話をした上で面談したことは認め、「男児が暴れる日と夜の仕事がある日の関係性を知りたかっただけで、辞めるよう求めた訳ではない」と釈明する。

 市子ども・未来部の幹部は「市の対応に問題はなかったと考えるが、結果的に(母親を)追い詰めたのなら申し訳ない」とする。3月に複数の市幹部が母親に謝罪し、職員の資質向上や学校との連携強化などを約束した。

 母親は「シングルマザーなので仕事も学童保育も大事。『子育て応援のまち』という市のキャッチフレーズと現実のギャップに驚いた」と話している。男児は同クラブをやめ、現在は暴れなくなったという。

 同クラブは市内32カ所にあり、一部に指定管理者制度を導入するほかは市の直営。指導員は市の非常勤嘱託(会計年度任用)職員で、補助員と一緒にクラブを運営している。

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