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天ぷらを取るために置かれた使い捨ての割り箸=丸亀製麺三田店
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天ぷらを取るために置かれた使い捨ての割り箸=丸亀製麺三田店

 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言で、兵庫県から営業時間の短縮を要請されている飲食店業界。テークアウト販売を導入する動きも広がるが、入店してもらわないと提供が難しいメニューもある。「いつ客が途絶えるか分からない」。そんな不安を抱える中、提供方法を模索しながら要請の範囲内で開業する現場を訪ねた。(喜田美咲)

 「毎月200人前後いた客が今月は20人にいかない」。同県三田市中央町の路地裏にあるステーキ食堂「Masse(マッセ)」の店主加藤安啓(やすひろ)さん(41)が言う。

 3月末、タレント志村けんさんの訃報が伝えられ、ウイルスの脅威が市民に広がると客足は一気に遠のいた。4月10日から県の要請を受けて午後10時半までの営業を午後8時までに短縮。その中で導入したのが、「一度の入店は予約の1組ずつに限り、入れ替わりで利用してもらう」という方法だ。

 取材したある日、仕事仲間という5人が来店した。店内を広く使い、カウンターに2人、テーブル席に3人と座席にも配慮。加藤さんが1人で切り盛りするため、普段から料理はカウンターまで客に取りに来てもらうシステムで、これが双方の接触を減らし、客の安心感を生むことにもつながっているという。

 メニューは、ステーキやローストビーフなど、店内で食べてもらうことを前提とする。テークアウトも始めたが肉料理には難しい面もあり、「自粛下での開業は気も引けるが、慎重に続けたい」と加藤さん。「肉は保存が利くためフードロスが少なく、人件費にも困らないのがせめてもの救い」と続けた。来店した男性(31)は「こんな時だからこそ、いつも利用してきたこの店を応援したい」と話した。

 全国で約850店を展開するセルフ式うどん店「丸亀製麺」も、通常の午後10時閉店を午後8時までにして店内営業を続ける。三田店(寺村町)では、厨房(ちゅうぼう)のスタッフ1人が感染症予防に特化したホール担当となり、消毒を忘れた客に声をかけたり、1時間ごとにトング、備品を消毒したりと余念がない。

 店内は入り口にアルコール消毒液を置き、注文時には2メートル以上の間隔を空けて並べるよう床に印を付けた。客席も2メートル以上離すため、対面するカウンター席では正面の椅子に「このお席はご利用できません」と書いた紙を張る。セルフサービスで総菜を取ってもらうコーナーには、トングではなく、使い捨ての箸を置いた。

 同店は「新型コロナの影響で売り上げは前年比で大幅に減ったが、今は安心、安全が最優先。お客さんの声を聞きながら、感染症対策は日々アップデートしていく」とした。

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