三田

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ワードやエクセルで作った会報を持つ藤原さん=三田市
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ワードやエクセルで作った会報を持つ藤原さん=三田市
資料を見ながら講師の話を聞く藤原輝也さん=三田市
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資料を見ながら講師の話を聞く藤原輝也さん=三田市

 「パソコンで音楽を聴くにはこのアプリをダウンロードして…」。パソコンの画面を見つめ、熱心に話を聞く兵庫県三田市の元数学教師藤原輝也さんは、御年93歳。三田パソコン教室(中央町)に通う最高齢の生徒だ。新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が求められるようになったのをきっかけに、講師とビデオ通話でやりとりする「オンライン受講」に挑戦。スマートフォンも駆使して趣味や教育活動の幅を広げようと精力的に学び続けている。(喜田美咲)

 総務省の2018年調査によると、インターネットは高齢者ほど利用率が低い傾向にあり、80歳以上はわずか22%(全世代平均80%)。スマホの利用は5%(同60%)にとどまる。

 藤原さんは約20年前にフラワータウン市民センター(武庫が丘7)で開かれたパソコンイベントに参加したのを契機に、同教室に通い始めた。高校の数学教師として教壇に立っていたが、使っていたのはワープロのみ。75歳で50年間の教師生活を終える前に一念発起したという。

 それからというもの、毎月2回、2時間のレッスンを受けている。得意の数式をエクセルで活用して、趣味のグラウンドゴルフの成績表を作ったり、ワードでチームの会報を作ったりと学んだことを外でも生かしてきた。また、近所のコミュニティーセンターで開く小中学生向けの学習塾「弥生てらこや」で講師を務め、自身でプリントを作って算数、数学を指導している。

 新型コロナの影響で、4月からパソコン教室はビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン授業を始めた。藤原さんは事前に資料を受け取り、パソコン画面で講師の顔を見て指導を受ける。パソコンの遠隔操作もしてもらいながら、専門用語でやりとりできるようにもなった。

 取材日は、スマホで撮影中の動画をパソコンでも同時に見ることができる方法などを学んだ。「今はやりのズームを体験できてとてもうれしい。若い頃はこんなんなかった」と笑顔。「弥生てらこや」も外出自粛の影響で教材配布と添削のみになっているといい、「子どもたちにもこのシステムを使って通信指導できたらいいな」と新たな展開も模索する。

 同教室の岩谷博代表は「藤原さんの頑張りは他の世代への刺激になっている。暗いニュースも多いが、新しいことに挑戦できてよかった」と話す。

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