三田

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いつも農作業をしている畑で写真を撮ってもらう男性=三田市藍本
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いつも農作業をしている畑で写真を撮ってもらう男性=三田市藍本
時折話しかけ、被写体の笑顔を引き出す森井禎紹さん=三田市天神1
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時折話しかけ、被写体の笑顔を引き出す森井禎紹さん=三田市天神1
撮影した写真一覧とデータをCDでプレゼント
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撮影した写真一覧とデータをCDでプレゼント

 元気で自分らしい姿を残してみませんか-。兵庫県三田市の男性が写真家としての腕を生かし、趣味や仕事を楽しむ高齢者の姿を無料で撮影、現像して贈るサービスを始めた。名付けて「メモリーズ オブ ポートレート」。市内に住む80歳以上なら誰でも受け付ける。男性は市内ならどこでも駆け付け、「希望者の自分らしい姿を残したい」と話す。(喜田美咲)

 日本最大級の写真公募展を開く一般社団法人「二科会写真部」の元理事長で県写真作家協会最高顧問の森井禎紹(ていじ)さん(78)。4月上旬、藍本で細かな指示を飛ばしていた。

 「次はくわを持ってみよう」「それでは、耕している感じで」

 地元の農家の男性(83)が、自身で手掛けた約1万平方メートルの菜の花畑に囲まれてカメラに向かっている。いつもの作業着姿だ。「足も弱ってきて、こんな機会じゃないとなかなか写真も撮れないから」と撮影を希望した理由を話す。

 森井さんは場所を変え、持ち物を変えて「自然体」を撮れるように工夫する。アスパラガスを育てるビニールハウスに移り、トラクターにも乗ってもらってシャッターを切る。

 撮影は1時間半ほど。初めは硬かった男性の表情が、会話の中で徐々に柔らかくなっていった。

     ◇

 森井さんは写真教室の講師を務め、これまで全国各地の祭りを撮って数々のコンテストで受賞してきた。

 自身も70歳を超えて友人らの何気ない表情を撮るようになり、カラオケで歌ったり、花を生けたりする姿を贈ると大喜びしてくれた。コロナ禍に伴う地域イベントの中止で写真家としての素材が減る中、「生涯撮り続けて、人の役に立てるテーマを」と今回のサービスを思いついた。

 「ポート-」の意味は「思い出に残る顔写真」。市社会福祉協議会と市老人クラブ連合会も後援して3月中旬から始めると、既に5人が参加。参加者の中には「遺影にしたい」と依頼してきた人もいるという。

 大好きなゲートボールの練習風景をパシャリ。手塩にかけて育てたサクラと一緒にパシャリ…。できあがった写真は森井さんが80枚ほどを選び、CDに入れてデータでプレゼントするほか、すべての写真が印画紙に小さく写った「インデックスプリント」も渡す。

 「本人が気に入ってくれないと意味がない。喜んでもらえる写真を撮りたい」

 申し込みは12月18日まで。希望者は市老人クラブに電話するか、社協にある申込用紙をファクスする。同連合会TEL079・559・6366

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