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広報・交流政策監の矢萩典代さん
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広報・交流政策監の矢萩典代さん

 兵庫県三田市は2020年度、事務系と技術系トップの理事、技監に代わって「専門監」ポストを新設した。政策課題ごとに専門性の高い司令塔を置き、課題解決のスピードを上げる狙いがある。新型コロナの拡大で新年度早々、市が非常事態を宣言する中、各分野で対応に当たる新幹部に今後の見通しや抱負を聞いた。

    ◇

 -総合商社から兵庫県三田市の広報戦略トップに転じた。

 「市の北畑隆生政策顧問(元経済産業事務次官)が丸紅の社外取締役を務める関係で昨春ごろ話をいただいた。市民の笑顔の近くで仕事をしたいと思い、8月から市アドバイザーとして経験を積ませてもらった」

 -市としては初の「専門監」ポストを担う。

 「外から入ってきて行政も素人なので肩肘張ってモノを言う立場ではないが、景観や歴史など外から見た三田の魅力を知らせて、みんなに認知してもらえるように動きたい。今、この街に住む人が暮らしを楽しむことが、街の魅力をより高めると思う」

 -新型コロナ禍の中で就任した。

 「在宅勤務などコロナ後の生活様式を考えると、三田ならではの魅力が際立つ。日ごろは住環境の良い三田でテレワーク、対面が必要なら大阪や神戸に向かえる。市内で1人暮らしをする約2千人の学生とも、地元食材の提供による支援で接点ができた。元気なシニア世代と共に、街づくりに関わってほしい」

 -市民への情報発信は変わるのか。

 「広報紙『伸びゆく三田』は来年1月にリニューアルする。市がトップダウンで情報を流す『お知らせ型』ではなく、市民が情報を共有してもらえる媒体を目指す。行政は『やって当たり前』のことが多いが、効果的に行政情報を告知する方法を試行錯誤し、市民の安心につなげたい」(高見雄樹)

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■新人のころ 「信じて任せる」大切さ学ぶ

 総合商社の丸紅に入社し、配属されたのは「大阪電子機器貿易部」。大阪・本町にあった本社8階にオフィスがあり、関西に集積する家電メーカーの製品を海外に輸出する部門だった。

 「新人時代の失敗はいろいろ」と矢萩さん。テレックス(ファクスや電子メールの前身のような通信機器)で文書をやりとりする際、ルーマニアのブカレストに宛てるはずが、ハンガリーのブダペストに届いたのはご愛嬌(あいきょう)。仕事を早く切り上げ、靱公園までみんなで花見に繰り出すなど「よく働き、よく遊びました」。

 その後、役員秘書を10年超務めた。「ある副会長は『君に指示したことは、上司にもう一回言わなくていい。君の判断でやったらいい』と任せてくれた」

 任されたらやるしかない。この時、社外にも多くの人脈ができた。「そして何より、信じて任せることの大切さを学びました」

■やはぎ・のりよ 1959年、芦屋市生まれ。神戸大文学部卒。82年丸紅入社。秘書室や広報部勤務を経て、2012年市場業務部大阪業務課長。同部部長補佐時代の19年8月から三田市広報戦略アドバイザー。趣味は月に1度の音楽活動と自宅近くの山歩き。

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