経済産業省などによる中型自動運転バスの実証実験が20日から始まるのを前に、関係者による出発式が19日、ウッディタウン市民センター(兵庫県三田市けやき台1)で開かれた。実験に参加する企業や運行する神姫バス、地元自治会などから約100人が参加。式典後には出席者が試乗し、ウッディタウン中央駅を発着する1周6キロのコースを、最高時速35キロほどで走行した。
本年度に国内5カ所で計画される実験のうち、三田は12日から始まった大津市に次いで2カ所目。全区間が自動運行でも運転手は席に座り、状況を見て手動で障害物を回避する。車掌も同乗するほか、車内の映像を同センター内で確認するなど安全に配慮している。
試乗会でバスは約30分かけてコースを走行。15カ所の全停留所に停車し、4カ所の交差点を右左折した。
実験は20日~8月23日で、バスの定員は12人。午前10時~午後4時に6便運行する。毎週火曜日と事前登録した市民モニターの乗車日を除く15日間は、誰でも無料で乗車できる。
森哲男三田市長は「実験を新しい街づくりのスタートとしたい。子どもたちには夏休みの思い出として参加してほしい」と話した。(高見雄樹)
