三田

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乗客の顔認証システム。あらかじめ登録した顔写真と照合し、乗降を記録する=三田市けやき台1
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乗客の顔認証システム。あらかじめ登録した顔写真と照合し、乗降を記録する=三田市けやき台1
停車中の自動運転バス。多くの市民が振り返った=三田市ゆりのき台1
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停車中の自動運転バス。多くの市民が振り返った=三田市ゆりのき台1
自動運転バスの発車ボタン。実験では安全のため、全てのバス停を出発する際に運転手が押している=三田市けやき台1
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自動運転バスの発車ボタン。実験では安全のため、全てのバス停を出発する際に運転手が押している=三田市けやき台1

 20日に始まった中型自動運転バスの実証実験。路線バスと同サイズの車両が街を走るのは、12日開始の大津市に続いて2カ所目だ。6キロのコースを試乗した。(高見雄樹)

 兵庫県三田市のウッディタウン中央駅前のバスロータリー。自動運転バスにはタブレット端末で顔認証をしてから乗り込む。将来は「顔パス」で決済できるという。

 運転席には神姫バスのベテラン運転手金田雄介さん(39)が座る。発車ボタンを押すと低いエンジン音を響かせゆっくりと動いた。

 約30メートル先の直角カーブ。金田さんが添える両手のひらの中を、ハンドルは小刻みな動きでくるりと一回転。難なく注目の第1コーナーを切り抜けた。

 2分後、最初のバス停に止まった。道路の縁石ギリギリまで寄るので、乗り降りが楽にできる。磁気マーカーという磁石に誘導されてコース取りも巧みだ。

 発車、と思ったその時、右後方から白い車が追い越した。後ろの安全はセンサーで分かっているが、念のため金田さんが後方を確認後、発車ボタンを押した。

 バスは右折レーンのある交差点を自動で通過し「リング道路」へ。中央公園前の交差点で、赤信号をカメラで感知して停車した。車間距離は8メートル。

 ここで嫌な予感が。バスは公園駐車場の入り口をふさぐような格好で止まっている。出入り口は1台分空けて待つのがマナーなんだけどな…。案の定、対向の黒色乗用車が前を横切り、隙間をこじ開けるように入り口へ。障害物を検知したバスは頑として動かず。先進モビリティの担当者によると、出入り口を空けて待てるようにするには「高度なAI(人工知能)が必要」という。

 試練は続く。すずかけ台小学校前には、路肩に駐車した軽トラックが見えた。バスは減速。白線の内側に止まっているのでやり過ごせそうだ-と思った瞬間、軽トラのドアが開いて運転手が外へ。金田さんが近くのバス停まで運転を手動に切り替えた。

 以降は一転して優雅なクルージングに。美しい街路樹の中を自動運転で軽快に駆け抜けた。赤信号で止まると、交差点を行き交う人々が「自動運転」の文字に興味津々の様子だった。

 1周約30分の運行を終えた金田さんに聞いてみた。ブレーキを踏むなど手動運転への切り替えは、1周につき5回以内という。対向車が続くなど複雑なケース以外は、右折も自動だ。

 路線バスの自動化。世界的にも最先端の取り組みが、三田の日常風景に溶け込んでいた。夢の技術の実用化は近い。

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