三田

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タコ形に切ったウインナーに見えるザクロのがく=永澤寺(小舘誓治研究員提供)
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タコ形に切ったウインナーに見えるザクロのがく=永澤寺(小舘誓治研究員提供)
ザクロの若い果実。ゆであがったタコのようにも見える(小舘誓治研究員提供)
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ザクロの若い果実。ゆであがったタコのようにも見える(小舘誓治研究員提供)
かりかりに揚がったエビフライのように見えるアカマツの松ぼっくり(小舘誓治研究員提供)
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かりかりに揚がったエビフライのように見えるアカマツの松ぼっくり(小舘誓治研究員提供)
リスが好んで食べるアカマツの種子(小舘誓治研究員提供)
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リスが好んで食べるアカマツの種子(小舘誓治研究員提供)

 誰かここでお弁当を食べたのかな? 兵庫県三田市北部の永沢寺地区にある永澤寺(ようたくじ)の境内を歩いていると、池のほとりにタコの形をした真っ赤なものが落ちていた。「ああ、子どもに人気の定番おかずか…」。しかし、手にとって見ると雄しべや雌しべのようなものがある。専門家に聞くと、山の中ではエビフライのような植物も見掛けるらしい。(門田晋一)

 「肉厚だからついついウインナーと間違えますよね」。県立人と自然の博物館(弥生が丘6)の小舘誓治研究員(58)=植物生態学=によると、ウインナーの正体は「ザクロ」の花の「がく」だという。

 がくの内側には実になる子房が隠れていて、外からの衝撃を防ぐために厚くなるとみられる。がくの先は6本に分かれてタコの足よりも2本少ないものの、色合いや質感と相まってまさにウインナーに見える。

 ちなみに木で順調に成長した若い実は、頭の部分が大きくなり、ゆであがったイイダコのようになる。

 小舘研究員は続けた。「実は森のエビフライもあります」。写真を見せてもらうと、まとったパン粉がきつね色に揚がり、とてもおいしそうなエビフライだ。

 正体は森の中のリスが食べ終わった「松ぼっくり」。松ぼっくりのひだの間には種子が詰まっている。おなかをすかせたリスがひだを一枚一枚はがしながら食べて芯だけになるが、先っぽには実がないために残ってエビの尾っぽみたいになるそうだ。

 タコのウインナーが木から落ちるのは6~7月ごろ。一方でエビフライが落ちているのは冬場。「ウインナーもどきは保存できないけれど、エビフライはもどきは長期間の保存ができます。半年掛ければお弁当のおかずがそろいますね。2品だけですけど…」と小舘研究員が笑う。今後、子どもたちの自然への関心を高めてもらうため、教材として活用するという。

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