三田

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被害の状況を地図に書き込みながら確認する署員ら=三田署
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被害の状況を地図に書き込みながら確認する署員ら=三田署
被災状況に応じて外部への要請事項をまとめていく=三田署
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被災状況に応じて外部への要請事項をまとめていく=三田署
各地の被害や救助の状況を報告する署員ら=三田署
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各地の被害や救助の状況を報告する署員ら=三田署
「千年に1度」クラスの大雨による市内の浸水域と深さ。黄色は0・5メートル未満、薄いピンクは0・5~3メートル、濃いピンクは3~5メートルを示す。三田市中心部(兵庫県提供)
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「千年に1度」クラスの大雨による市内の浸水域と深さ。黄色は0・5メートル未満、薄いピンクは0・5~3メートル、濃いピンクは3~5メートルを示す。三田市中心部(兵庫県提供)
「千年に1度」クラスの大雨による市内の浸水域と深さ。黄色は0・5メートル未満、薄いピンクは0・5~3メートル、濃いピンクは3~5メートルを示す。三田市北部(兵庫県提供)
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「千年に1度」クラスの大雨による市内の浸水域と深さ。黄色は0・5メートル未満、薄いピンクは0・5~3メートル、濃いピンクは3~5メートルを示す。三田市北部(兵庫県提供)

 台風シーズンに備えよ-。「防災の日」に合わせて兵庫県警三田署で1日、猛烈な豪雨を見込んで警察官がすべきことを考える図上訓練があった。同県が想定する最大規模の事態を、署員25人がシミュレーションするという初の試み。署だけでは対応に限界があり、いかに外部に支援を求め、住民に備えてもらうかが鍵になる。実際にどんな動きになるのか、訓練を時間軸で追った。(喜田美咲)

■X月X日正午すぎ

 午前5時半に時間雨量120ミリを記録した雨は積算で350ミリに達していた。これは県が24時間雨量を511ミリとする「千年に1度」クラスに迫る勢いだ。

 県の最大想定では武庫川と13の支流に沿う形で浸水域が広がり、次々と民家が漬かる。北部の川沿い集落は深さ3~5メートルに達する。

 交通班は冠水道路に交通規制をする警察官を派遣。警備班は救助ボートや発電機を準備し、地域班はパトカーで避難を呼び掛ける。

■午後2時半

 北部の集落で山が崩れ、ため池が決壊して土砂が民家に押し寄せる。地域班が数人を出動させるも土砂と濁流で近づけず、道を開きながら進むしかない。警備班が航空隊の派遣と重機の調達を要請する。

 孤立した集落の住民から通報が相次ぐ。刑事班は死者が出た際の検死に備えなければならない。市に電話した。「遺体安置所の確保をお願いします!」

■午後4時半

 県の想定では最大時に三田駅周辺も深さ2・5メートルまで漬かり、市内の浸水面積は最大13・5平方キロメートルに及ぶ。山田川が武庫川に合流する付近では最も深い3~5メートルになる。

 警備班が警察や消防、災害派遣医療チーム(DMAT)の現地調整所として市に施設の借り上げを求める。三田署も危ない。重要書類や拾得物を整理し、警察車両の一時避難先を探す。

 被災地や通行可能な道を地図に落とす。県警本部や県災害対策本部とのやりとりが慌ただしさを増した。

■午後6時

 現地調整所を設置すると関係者に一斉に伝えた。

 「雨は小康状態になり、警察、消防、住民100人で救助活動中。北部の集落で心肺停止14人、行方不明30人。夜間に入るため投光車を要請する」。被害はまだ一端しか分からない。

■午後7時半

 遺体安置所を設置。ようやく大阪府警の援助隊、陸上自衛隊の派遣が決まる。被災状況が続々と報告されてくる。午後10時時点で行方不明者32人、心肺停止20人、調査中の遺体14人…。

     ◆

 道家利幸署長は「実際はもっと混乱して対応は遅くなりかねない。助けが来るまでに何ができるか。市民は普段から考えておいてほしい」と呼び掛ける。

 訓練で連絡指揮を執った中村功警備課長は「市や県といかにスムーズに連携できるかが重要と分かった」。市危機管理課の西垣信哉課長は「市としてできることも改めて認識できた」と話した。

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