三田

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自動運転バスの車内。カーブでも運転手はハンドルを切らず、手を添えるだけ=7月19日、三田市あかしあ台1
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自動運転バスの車内。カーブでも運転手はハンドルを切らず、手を添えるだけ=7月19日、三田市あかしあ台1
磁気マーカーの設置作業。“日本一”の資産を活用できるか=2月25日、三田市けやき台1
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磁気マーカーの設置作業。“日本一”の資産を活用できるか=2月25日、三田市けやき台1
神戸新聞NEXT
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 兵庫県三田市のウッディタウン地区で約1カ月にわたり運行された中型自動運転バスの実証実験が8月下旬に終わり、地域住民ら1476人が試乗した。乗り心地を聞いたアンケートでは、発進やハンドル操作は高評価だったが、ブレーキ操作への不満が大きかった。運行した神姫バスなどは見えてきた課題を整理し、実用化を進める。実験車両は3日午後、次の実証地の北九州市に向けて三田を後にした。(高見雄樹)

 経済産業省などが本年度、国内5カ所で実証実験するプロジェクトの一つ。新型コロナウイルスの感染拡大で当初の予定を短縮し、バスは7月20日~8月23日に1日6便が運行された。

 同時期に大津市であった実験で軽微なソフトウエアのトラブルなどが2件あり、同じシステムの三田でも改修が必要に。計4日間は自動運転を“封印”し、運転手が手動で走らせた。この期間を除くと、1306人が自動運転を体験した。

 神姫バスが試乗者832人を対象にしたアンケート(8月17日までの速報値)では、乗り心地について興味深いデータが得られた。発進時やハンドルを切った際は、通常の路線バスと「同じ」が半数を占め、3人に1人は「路線バスよりも良い」と答えた。滑らかな加速とカーブでの自然なハンドル操作が高評価につながったようだ。

 一方、減速・停車時は「悪い」が半数を超え、「同じ」も25%に縮小。スムーズなブレーキのかけ方に課題を残した。乗車理由では9割以上が「乗ってみたかった」と答え、自動運転への高い関心がうかがえた。

 実験ではバスを誘導するため、衛星利用測位システム(GPS)と地面に埋め込んだ磁気マーカーが使われた。直径3センチ、厚さ2センチのマーカーは、運行コースのほぼ全てに当たる6キロ弱にわたり、2メートル間隔で埋め込まれている。公道に設置されたマーカーとしては日本一の長さという。実験が残した大きな資産で、今後の活用が期待される。

 神姫バス次世代モビリティ推進室課長の中野悠文(ひろふみ)さん(42)は「運転を自動化して終わりではなく、乗り心地も妥協できないという課題が明確になった。実用化に向けたステップを三田で積み重ねたい」と話す。

 試乗した男性(68)は「想像以上にバスのスピードが速く、驚いた。街路樹が茂っていると信号が見えないなど、この街特有の課題もあった」と振り返る。大手メーカーの元技術者でロボット関連技術に携わっていたといい「走行中の安定感は素晴らしい。画期的な技術なので、実験を繰り返して実用化してほしい」と期待した。

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