三田

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震災で、倒壊しそうな家屋を樹木が支えた事例が相次いだことが分かった=神戸市内
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震災で、倒壊しそうな家屋を樹木が支えた事例が相次いだことが分かった=神戸市内
阪神・淡路大震災からの復興過程で緑化活動に尽力した中瀬さん=神戸市内(右、提供)
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阪神・淡路大震災からの復興過程で緑化活動に尽力した中瀬さん=神戸市内(右、提供)
みどりの学術賞を受賞した中瀬勲さん=人と自然の博物館
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みどりの学術賞を受賞した中瀬勲さん=人と自然の博物館

 植物や森林、自然保護などの研究で功績があった研究者を内閣府が表彰する「みどりの学術賞」に、人と自然の博物館(ひとはく、兵庫県三田市弥生が丘6)館長の中瀬勲県立大名誉教授(72)が選ばれた。阪神・淡路大震災を通じて、緑が防災に役立つことを明らかにし、緑化によって被災地のコミュニティー形成や復興支援を後押ししてきた活動などが評価された。このほど開かれた表彰式で中瀬さんは「一緒に活動してきた皆さんのおかげ」と喜びを語った。(小森有喜)

 中瀬館長は大阪府高槻市出身。同府立大助教授、カリフォルニア大客員研究員などを経て42歳でひとはくの開設準備室に入り、2000年に副館長、13年に館長になった。

 阪神・淡路では発生直後から被災地に入り、緑地の防災機能を調査。公園が避難所や救援拠点になる▽樹木が建物を支えて倒壊を防ぐ▽建物の周囲の緑が崩落したガラスやタイルを受け止める-など、街中の緑が防災面で重要な役割を果たしていることを突き止め、復興計画の策定に携わった。また被災地で緑化活動を進めコミュニティー再建を図る団体「阪神グリーンネット」で中心的役割を担った。

 これ以外にも三田市の「有馬富士公園」、豊岡市の「コウノトリの郷(さと)公園」、西脇市と多可町にまたがる「北はりま田園空間博物館」など、県内の多くの公園整備計画を手掛けた。丹波地域で人と自然が調和した地域づくりを目指す「丹波の森構想」も準備段階から協力してきた。里山のありかたについて、地元住民と酒を酌み交わしながら夜を徹して話し合うこともあったという。「地域に深く入り込んで実態を知る大切さを学んだ」と振り返る。

 同賞には例年、国内の研究者2人が選ばれ、今回は中瀬さんの他に東京大学の福田裕穂・理事副学長(植物バイオマス研究)も選ばれた。例年なら内閣総理大臣が賞状を手渡すが、新型コロナ禍の影響で今回は内閣府の職員が6日に同館を訪問。中瀬さんは賞状を受け取り「私は活動の旗振り役をしただけ。関わってくださった皆さんと一緒に受けた賞です」と話した。

 11月7日午後2時半~同3時半には「みどりでつくる、人とまち」と題し、中瀬さんがオンラインで記念講演を行う。日本科学未来館ホームページの「イベント」ページで視聴できる。

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