三田

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11月下旬になると植物の葉に霜がびっしり=有馬富士公園
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11月下旬になると植物の葉に霜がびっしり=有馬富士公園
12月ごろ、全身に霜を受けて育つ特産の太ネギ「極ぶとくん」。冷え込むほどに甘みを増すと言われる=三田市藍本
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12月ごろ、全身に霜を受けて育つ特産の太ネギ「極ぶとくん」。冷え込むほどに甘みを増すと言われる=三田市藍本
霜が当たらないよう「こも巻き」したソテツ。例年12月ごろに巻かれる=関西学院大学神戸三田キャンパス
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霜が当たらないよう「こも巻き」したソテツ。例年12月ごろに巻かれる=関西学院大学神戸三田キャンパス
神戸新聞NEXT
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 23日は、秋の深まりを告げる二十四節気の一つ「霜降(そうこう)」。西日本で実際に霜が観測されるのはもう少し先になりそうだが、霜が降る目安となる気温「3度以下」には兵庫県三田市が10年連続で県内一番乗りをしていることが、気象庁の統計で分かった。この20年間を見ると2000、03、09年を除く計17回、85%の確率で三田が最も早い。だいたい10月下旬から但馬地方の高原地帯よりも冷え込むようになる傾向にあった。(小森有喜)

 霜降は、空気中の水蒸気が植物や地表に付いて結晶になる現象。気象庁は地上高さ1・5メートルで気温を観測しており、3度以下を記録すると地表は0度を下回って霜が降りやすくなる。

 2000年から19年まで、県内に20カ所ある気象庁の観測地点を調べると、三田市はほぼ10月下旬から11月上旬に「3度以下」になっていた。これは標高540メートルにある兎和野(うわの)高原(香美町)など北部の雪深い地域より早い傾向にあった。

 さらに直近の三田と兎和野高原の最低気温を比較すると、この時期特有の「逆転現象」も浮かび上がる。10月18日までは大抵、三田の方が暖かいのに、19日からは急に三田の方が冷え込み始めた。21日には三田が県内で最も低い6・5度となり、兎和野高原の9・1度を大きく引き離した。

 気象庁などによると、三田盆地は500メートル以上の山岳に囲まれ、夜に冷えた空気が底にたまりやすい。さらに、冬型の気圧配置になると日本海側から流れ込む寒気が県北部で雨や雪を降らせ、水分を失った冷たい「からっ風」になることで気温を下げやすいという。

 さらに「霜が降りやすいと言えば、三田の方でしょうね」と神戸地方気象台の担当者。理由の一つが「放射冷却」にあるという。

 放射冷却は地表の熱が上空に逃げる現象だ。雲が多いと地表の熱を雲が吸収して気温が下がりにくく、霜も降りにくいが、逆に晴れると雲という断熱材がないために気温も下がりやすく、霜が降りやすい。確かに県北部はこの時期から低い雲が空を覆うようになる一方で、三田は冬でも晴れが目立つ。

 三田の厳しい冷え込みは「兵庫のチベット」「兵庫のシベリア」などと言われつつ、農作物の恵みにもなっている。同気象台によると、これから1カ月の近畿地方は高気圧に覆われやすく、気温は平年並みか平年より高くなる見込み。ただし晴れる日も多くなるため、早朝の冷気が強まれば、三田でも近いうちに霜が見られるかもしれない。

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