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「『共生社会』という言葉が無くなることこそが本当の理解」だと話す鈴木徹選手=三田祥雲館高校
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「『共生社会』という言葉が無くなることこそが本当の理解」だと話す鈴木徹選手=三田祥雲館高校

 障害者との向き合い方を考えてもらおうと、東京パラリンピックへの出場が内定している義足の陸上走り高跳び選手、鈴木徹さん(40)=SMBC日興証券=が、このほど三田祥雲館高校(兵庫県三田市)で全校生約710人に向けて講演した。共生社会をテーマに自身の経験を伝えて「小さなことでも、いろんなスキルを磨いておくと、いつか自分を助けてくれる」とメッセージを送った。

 同校と育友会が「人権教育講演会」と題して開催。鈴木選手は足を切断した後の気持ちの変化や、健常者らとの向き合う中での気付きについて話した。

 高校時代にハンドボールで大学進学を決めた直後、車を運転中に交通事故を起こして右足を失った。初めは気持ちが追い付かなかったが、陸上という新たな目標を見つけた。走り高跳びを始めて3カ月でシドニーパラリンピック(2000年)への出場を決めた。

 「何か一つがだめになっても、次にどうするかを考えられるよう、たくさん夢中になれることを見つけてほしい」。鈴木さんは生徒たちにそう呼び掛けた。

 さらに道行く子どもから「あの人、足がない」と言われ、そばの母親が見ないように背中を押すのを見た経験を振り返り、「避けるのではなく、障害者ということを親がちゃんと教えてあげてほしい」とし、「世の中にある障害や病を知る経験こそが相手への理解につながる」と語った。

 同校3年の生徒(18)は「鈴木選手の今できることを見つけようとする姿勢がかっこよかった。自分も経験を積んで夢中になれるものができたらうれしい」と話した。(喜田美咲)

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