模型やパネル展示で大雨に備える方法を学ぶ「知ろう! 学ぼう! 総合治水展」が、兵庫県立人と自然の博物館(三田市弥生が丘6)で開かれている。雨水が染みこみやすい地下構造や、身近にできる貯水方法を紹介している。12月13日まで。
県土整備部土木局総合治水課と同館が協力して毎年開く。県は2012年、国に先駆けて「総合治水条例」を制定し、水を「ためる」「ながす」、災害に「そなえる」の三つの対策を並行して進めている。
展示では、商業施設にある駐車場の地下スペースを利用したり、校庭に枠を設けたりして雨水をためる仕組みをパネルや模型で紹介。街中に貯水池を作れば被害をどれだけ軽減できるかについて、東播工業高校(同県加古川市)や科学技術高校(神戸市)の生徒が手作り模型で解説している。
同館の三橋弘宗主任研究員は「総合治水はダムに比べて街に流れる水を緩やかにできるため、被害を軽減できるほか、生態系の保全にもつながる」としており「多くの人に知ってほしい」と話す。
11月29日には町の模型を使った洪水被害を軽減する方法を考えるセミナーも開く。定員10名で当日の受け付けが必要。(喜田美咲)
