三田

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「頑張りを評価してもらえて光栄です」と話す森上洋幸警部補=三田署
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「頑張りを評価してもらえて光栄です」と話す森上洋幸警部補=三田署

 兵庫県警三田署刑事課の森上洋幸(ひろゆき)警部補(54)がこのほど、優れた警察官に贈られる「全国優良警察職員表彰」を受賞した。いくつもの空き巣や強盗、殺人事件を解決して1998年から県警本部長表彰を11回も受賞し、優れた技能を後任につないでいることが認められた。全国で129人、県内でわずか6人という栄誉に「大変光栄です。今後の仕事の励みになります」と喜びを語った。(喜田美咲)

 警察官になって希望したのが、殺人や強盗、傷害事件を捜査する刑事1課だった。「逮捕して終わりじゃなく、証拠を集めたり、証言を引き出したりして捜査を広げていくことが自分に合っていると思った」

 拝命8年後の97年、尼崎西署(現尼崎南署)で空き巣を繰り返した男の100件を超える余罪を裏付ける。翌年、初めて本部長表彰をもらい、刑事としての腕をとことん磨きたいと思った。

 心に残るのは2008年~09年、佐用町にある佐用共立病院の元看護師が入院患者7人の骨を折るなどした傷害事件だ。医療機器を調べるにも基礎的な知識が足りず、関係者や専門家から知識を学び、図書館にも通い詰めた。

 約3カ月間、泊まり込みで捜査を続ける中、事件のことが夢にまで出てきた。捜査を終えると、達成感よりも責任を果たせた安堵(あんど)感のほうが大きかったという。

 「やっと安心させられたという思い。被害に遭った家族には、無念を抱えたままじゃなくて、良い人生を送ってもらいたいじゃないですか」

    ◇    ◇

 実家は焼き鳥屋。高校生の頃から手伝い、店を継ぐものだと思っていたが、大学卒業を控えて、父から別の仕事をするように勧められた。それならば人の役に立てる仕事をしたいと選んだのが現職。「鳥の仕込みや焼きは今でもできますけどね」と笑う。

 後輩には上司と部下というより、同僚という意識で接する。「『上から教える』という関係だと、ギスギスして意見を出しあえない。頭ごなしに言うようになったら、刑事をやめようと思ってます」。後輩が何かに挑戦する時は、背中を押すこの一言で十分だ。

 「まずは、やりたいようにやってみい」

 50歳を過ぎて体力の衰えを感じ、通い始めたジムではベンチプレスで180キロを持ち上げる。働き方にはメリハリを付け、家族と過ごす時間も大切にしたいと考えている。

 これまでの受賞には「ご苦労さんの気持ちで先輩が推薦してくれたんやと思います」と謙虚に話して付け加えた。

 「もうちょっと、刑事で頑張れっていうことやと思ってます」。どっしりと構えて、物腰の柔らかい人柄がにじみ出た。

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