認知症グループホームのユピテル三田(兵庫県三田市中町)は24日、入所者と職員ら計10人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。一つの施設で5人以上の患者が出るクラスター(感染者集団)が市内で発生するのは初めて。
同施設によると、感染が確認されたのは、入所者5人(90代1人、80代2人、70代2人)▽デイサービス利用者4人(80代2人、70代2人)▽職員1人。いずれも軽症で、同施設や自宅で療養している。
21日に入所者2人が体調不良を訴えて市内の病院を受診、抗原検査でいずれも陽性と判明した。22日には熱などの症状があった8人の検体を採り、24日に全員の陽性が分かった。
同施設によると、12日以降にデイサービスを利用した人など22人が濃厚接触者、施設のスタッフや訪問美容師ら21人が接触者とされた。濃厚接触者のうち13人、接触者のうち19人は24日に検体を採取。残る11人も25日に検体を採り、検査結果を待つという。
感染が発生したのは三つあるフロアのうちの一つ。十分な感染防止対策を施し、他のフロアで入所者をケアする。デイサービスの受け入れは当面中止する。(高見雄樹)
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