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県大会を経てさらにチームワークが深まった三田松聖高校女子バスケットボール部のメンバー=三田松聖高校
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県大会を経てさらにチームワークが深まった三田松聖高校女子バスケットボール部のメンバー=三田松聖高校

 兵庫県三田市四ツ辻の三田松聖高校女子バスケットボール部が、先月の全国高校選手権(ウインターカップ)兵庫県予選で優勝し、12月23~29日に東京都で開かれる全国大会への出場を決めた。目標に掲げるのは「感動・感謝・一体感」を達成する“三感王”。試合の中でも仲間を思いやる気持ちを忘れずに、全国制覇を目指す。(喜田美咲)

 放課後の体育館にキュッ、キュッとシューズが床にこすれる音が鳴る。「はい!」「リバウンド!」。手を挙げてアピールしたり、素早くゴール下に潜ったり、選手がコート内を駆け回る。

 創部からわずか4年で初めて全国への切符を手にした。平均身長163センチと競技界では決して高くはないが、攻守に見られる連係プレー、厳しい体勢からシュートにねじ込む細やかな動きなど、持てる力を最大限に生かした戦い方が光る。

 初谷洋志監督が言う。「今年に卒業した13人が継続する力、聞く力といった今の土台を作ってくれた」。そんな1期生は昨年の県予選決勝で敗れて涙をのみ、現役部員19人は「先輩たちの雪辱を果たす」と誓った。3年生は5人と少ない分、監督に任せきりではなく、自分たちも指導役として下級生らに声を掛ける。

 今年はコロナ禍で長らく合同練習が中止に。それでもビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」でのミーティングを取り入れ、オンラインでトレーニングや各自の思いを共有してきた。

     ◇

 チームがつまずいたのは夏だった。インターハイに敗れ、ウインターカップはコロナ禍で開催が危ぶまれていた。表情が暗くなったり変にへらへらしたり、不安定な状態が続いていた。「自分たちで解決しよう」。初谷監督にそう言われ、3年生が集まって泣きながら意見を出し合った。

 木暮雪乃主将は「この時から誰かが誰かに一方的に言うんじゃなく、意見を聞いて言い合えるチームになった」と話す。

 「今日の練習サボった(手を抜いた)か?」。3年生の岡村七海選手もこの頃、これまで監督から何度もされてきた質問に、初めて「はい」と答えられた。

 1年生から試合に出て、練習は全力でやっているつもりだった。「なんでそんなこと聞くんやろ」と思っていたけれど、今一度言葉の意味を考えてみたら、ちょっとしたキャッチやリバウンドのミスを気にしていない自分がいた。頑張っているつもりでも、意識して改善できていなかった。

 「キャッチやリバウンドは基本中の基本で、練習ではつい流してしまいがち。もっと技術を磨こうと、一つ一つの練習を丁寧にするようになりました」

     ◇

 再始動したチームは強かった。ウインターカップ決勝では県新人大会覇者の神戸龍谷高校(神戸市中央区)に80-74で競り勝った。この試合、岡村選手はチーム最多の22点を稼ぎ、勝利に貢献した。

 浮き足立つことなく、黙々と練習は続く。国内外の試合を映像で分析して、良いところは盗む。失敗したところは立ち止まって再現し、その場で正す。

 全国という初舞台に緊張しつつも、選手はみな前向きだ。「全国でもやることは一緒。鍛えた連携プレーと三感王の達成で、勝ち抜きます」

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