兵庫県三田市永沢寺の永沢寺そば道場で30日、三田産のそば粉を使って年越しそばを打つ体験教室が始まった。市内外の家族連れたちが苦戦しつつも、個性豊かなそばを完成させた。
20年以上続く年末の恒例行事で、2日間に40組が挑戦する。参加者は道場長の和田良三さん(79)から指導を受け、そば粉や水を混ぜて生地を作った。
2ミリほどの薄さに伸ばして折りたたみ、専用の包丁とこま板を使って「トン、トン」と一定のテンポで刻んだ。
和田さんによると今年のそばは台風被害もなく豊作だったが、新型コロナの影響で団体客がなく、消費は落ち込んだという。会場にはパーティションを設けるなどの対策がとられた。
毎年夫婦で友人と参加している男性(57)=神戸市灘区=は「太さはバラバラだけど、『誰が切ったところかな』と考えながら食べるのも楽しい。かも鍋のしめにしたり、ざるそばにしたりします」と笑顔で話した。(喜田美咲)
