冷え込み早く甘さ上々 三田の特産「極ぶとくん」
2020/12/28 05:30
特産のネギ「極ぶとくん」=三田市下相野
兵庫県三田市特産の冬の味覚、太ネギ「極ぶとくん」の収穫が本格的に始まっている。今年の冬は例年よりも冷え込みが始まる時期がやや早かったため、甘みが増しているという。JA兵庫六甲の農産物直売所「パスカルさんだ」などで購入できる。出荷は来年3月ごろまで。(小森有喜)
関連ニュース
但馬の特産ネタにご当地グッズ販売 ホタルイカのシール、ハタハタのしおりなど 豊岡移住のクリエーター
江戸期の三木の特産品「染め型紙」、来歴明らかに 保存活動続ける男性が収集した1242点 市教委が調査報告書
「岩津ねぎのキムチ」が登場! 朝来市の新特産品
極ぶとくんは京都の九条ネギなどを掛け合わせた品種で、独特のとろみと強い甘みが特徴だ。残留農薬が国基準の10分の1以下の農産物に与えられる「ひょうご安心ブランド」にも認定されている。
市内の農家38人が計約160アールの畑で生産。全体の長さが70センチ以上、白い根の部分が20センチ以上といった規格に合ったネギだけが「極ぶとくん」として出荷される。生産者は白い根の部分を長くするために、根に日差しが当たらないよう土をかぶせる「土寄せ」を繰り返すなど、栽培には手間をかけている。
22日には太さ、白い根の長さなどを生産者、JA職員らが確認する「目ならし会」が開かれた。生産者でつくる「太ネギ部会」の部会長、和泉雅人さん(65)=同市=は「来年1、2月に寒さが厳しくなれば、ますます甘くなってくるはず」と期待していた。
パスカルさんだの一番館(同市川除)とフラワー店(同市弥生が丘1)では、特に太い「特」を2本280円、次いで太い「秀」を3本250円で販売している。同館TEL079・563・7744
◇ ◇
■初めての人、お薦めは鍋/JA兵庫六甲で太ネギ部会を担当する営農相談員・田中まやさん(24)
初めて食べる人にお薦めするなら、やはり鍋。煮込むと葉も茎もトロトロになって、たまらないおいしさです。
私は家でよく、コンソメや中華調味料「創味シャンタン」などを入れたスープに使います。手軽に作れますし、体が温まっていいですよ。またフライパンなどで焼いても甘みがさらに増します。しょうゆや塩こしょうを付けてもおいしいですが、一度焼いた後にそのまま食べて素材そのものの味を感じてみてほしいです。