強い寒気の影響で8日、兵庫県三田市内の最低気温は県内で2番目に低く、今季最低の氷点下7・6度を記録した。過去3年で最も厳しい冷え込みとなり、武庫川の水面に氷が張るという珍しい光景が見られた。
気象庁によると、氷点下7・6度は午前4時すぎに記録。県内では兎和野高原(同県香美町)の同8・7度に次いで低い。三田は1978年の統計開始以来、最も冷えた2005年の同10・6度には及ばないが、18年2月の同9・2度に迫る寒気となった。
早朝には市内の畑や小学校の校庭、道路沿いの植え込みが霜に覆われ、道行く人々は肌を刺すような寒さに顔をしかめた。
午後になって晴れ間が広がっても、気温は今年に入って最も低い0・6度までしか上がらなかった。桜並木で知られる三輪地区の武庫川では、ゆったりと流れる川水の一部が凍結して日差しを受けていた。
神戸地方気象台によると、県南部での強い冬型の気圧配置は来週半ばまで続く見込み。(小森有喜)
