西宮神社三田分社(兵庫県三田市三田町)と、福島戎(えびす)神社(同市福島)で9日、商売繁盛を祈願する「十日えびす」が始まった。新型コロナウイルス感染の予防対策としてそれぞれ規模を縮小しながら、福を求める参拝客を迎えた。11日まで。(喜田美咲)
毎年約3千人が訪れる三田分社の十日えびすは、同神社の氏子有志約10人で運営している。
例年は境内で吉兆や熊手を販売しているが、密集を避けるため、駐車場にテントを張った売り場を設けたり、参拝順路を一方通行にしたりするなどの工夫を凝らした。三田牛や三田米が当たる人気の福引や、ぜんざいの振る舞いは中止した。午前8時~午後9時。
三田市内で美容室を経営する男性(42)は熊手を購入。「コロナで店も予約制限をするなど対策してきた。今年は経済的にも安定し、健康で穏やかに過ごせたらうれしい」と話した。
一方、福島戎神社では対策をしながら、縁起物の販売や液晶テレビなどが当たる福引、子ども向けのおもちゃ販売を実施している。午前9時半~午後8時(11日は正午まで)。
