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 兵庫県三田市は4月に予定していた上下水道料金の引き上げを10月に延期する。コロナ禍で家計が打撃を受けており、丁寧な説明が必要と判断した。延期により、下水道事業の2021年度増収額は予想の3分の1に低迷する見込み。同事業会計は3年連続の赤字に陥る可能性が出てきた。(高見雄樹)

 市は料金を引き上げる条例改正案を2月18日開会の市議会定例会に提出する。可決されれば、10月から引き上げる。森哲男市長は「コロナ禍で苦しい状況にある市民がいる。時間をかけて理解を得たい」と説明する。

 市は19年度から学識者や市民らによる「上下水道事業経営審議会」を開き、水道料金の一部値下げと下水道使用料の値上げを議論してきた。1カ月に17~20立方メートルの水を使う平均的な家庭(1世帯2・5人)では、毎月600円の負担増になる。

 市が値上げを急いだのは、30年以上も使用料を据え置いてきた下水道事業会計が危機的状況にあるからだ。19年度に赤字転落し、本年度は貯金に当たる基金から2億円を取り崩しても赤字を見込む。本年度末の基金残高は5千万円まで減少する見通しだ=グラフ。

 市は21年度当初から上下水道料金を引き上げ、年間約3億円の増収を見込んでいた。下水道事業は3年ぶりに黒字転換するはずだったが、引き上げの延期で増収額は1億円にとどまる見通し。基金から残りの5千万円を取り崩して枯渇させても、赤字決算になる可能性が出てきた。

 下水道事業は今後も、老朽化した管路の補修や更新▽県の下水処理施設への負担金▽人口減による使用料収入の減少-などで厳しい財政状態が続く。市上下水道部は「広報誌などで丁寧な情報発信に努めたい」としている。

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