道路や公園の不具合、スマホで通報 三田市が新システム

2021/01/23 05:30

道路・公園の不具合を通報するシステムの入力画面

 兵庫県三田市は、道路や公園の不具合を市民がスマートフォンで通報できる仕組みを作った。位置情報や写真を添付し、正確な情報を匿名で通報できる。電話での通報は場所の特定に手間取ることがあった。市には毎年約千件の不具合に関する通報があり、素早い補修で市民サービスを向上させる。(高見雄樹) 関連ニュース 神社で幸運の「白ヘビ」発見! でも実は… 財政難で首相官邸そっくりの市役所庁舎 「彼氏、幼く見えるね」投稿が発端 少年ら50人が大乱闘

 不具合を発見した市民は、スマホで通報用のページにアクセスして状況を入力する。3枚までの写真を添付したり、地図で位置情報を送ったりできる。
 市に通報が入ると、担当課の全職員にメールで知らせる。職員はこの情報を元に現場確認に出向く。
 補修などの対応状況は1カ月ごとに、市のウェブサイトで公開する。倒木が道路をふさいだり、公園の遊具が壊れていたりして緊急性が高い場合は、電話による通報も受け付ける。
 市には道路関連で年間約700件、公園関連で約250件の通報が寄せられる。市内に165カ所ある公園は職員が月に1回以上巡回しているが「常に点検するのは難しく、市民から手軽に情報を送ってもらえるとありがたい」(公園みどり課)とする。通報しやすいように身元は聞かず、全て匿名とした。
 デジタル技術で暮らしやすい街を目指す「さんだ里山スマートシティ」を進める市は昨年11月、通報システムの検討を開始。さまざまな電子申請に使えるソフトが、今月から庁内で使えるようになったのに合わせて運用を始めた。
 スマホで「三田市 道路 公園 通報」と検索し、市のウェブサイトから専用ページにアクセスする。阪神地域では同県芦屋、宝塚、伊丹市が同様の仕組みを導入している。市道路河川課TEL079・559・5101

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