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編さんに携わった(左から)奥美政さん、渡辺邦彦さん、今西庸市さん=波豆川公民館
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編さんに携わった(左から)奥美政さん、渡辺邦彦さん、今西庸市さん=波豆川公民館

 兵庫県三田市東部に位置する波豆川(はずかわ)地区の住民らが、地域の歴史や文化をまとめた冊子「波豆川の郷 温故知新」を発刊した。「波豆川」の由来を探ったり災害の歴史を振り返ったりと盛りだくさんの内容で、住民80戸に配布。市内の図書館にも置き、これまでの道のりを広く伝え残す。(喜田美咲)

 冊子はA4サイズで、全140ページほど。地区に長く住む人たちへ取材しながら、波豆川区長の今西庸市さん(50)、市郷土文化研究会の渡辺邦彦さん(85)、元区長の奥美政さん(72)らが中心となり編集した。

 内容は、古代の羽束国(はつかこく)を探る▽波豆川村誌▽大磯の里 よもやまばなし-の3部構成。

 古代-は渡辺さんが研究していた内容をまとめた。600年ごろ、三田市南東部の山田あたりから、同県猪名川町、同県宝塚市の西谷地区にかけてあったとされる「羽束国」の歴史を探っている。「羽束」の由来は「泥部(はつかしべ)」から来ており、土器を生産していたのではないかという説や、羽束工戸(こうこ)として、武器である弓矢を作っていたという説などが、順序立てて説明されている。

 大磯-では1953年にあった大水害の記録を当時の写真を交えて振り返っており、実際に経験した世代の手記が残されている。

 村誌は1975年に発刊されていたものを、奥さんが読みやすいように書き直した。

 2年ほど前、羽束国の研究をしていた渡辺さんが、「村誌を見せてほしい」と今西さんを訪れたことをきっかけに制作が始まった。区長である今西さんの手元には残っていたが、かつては置いていたはずの図書館では見つけられなかった。2人は「誰かが残しておかないと地区の歴史の記録が途絶えてしまう」と考えるようになった。

 昨年4月、兵庫県阪神北県民局の「阪神北☆夢づくり応援事業」に応募し、補助金を受けられることになった。取材後、同8月ごろからまとめ始め、5カ月かけて冊子を完成させた。重厚な内容になったが、地域の歴史を尋ねようと考えていた人が鬼籍に入り、聞けなくなったこともあったという。今西さんは「いまだに残る謎や知らない歴史もたくさんあるので、今後もいろいろな人に話を聞きながら更新していきたい」としている。

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