どこまでも続くかのように連なる武庫川の桜堤。河川敷から小型無人機(ドローン)を離陸させ、高度100メートル付近まで上昇する。田園や住宅地が混在する平野に、桜色の帯がくっきりと見えた。
兵庫県丹波篠山市に源流がある武庫川は、三田市内を流れて大阪湾に注ぐ。全長65・7キロ。両岸にはソメイヨシノが植栽され、川を彩る満開の桜は、流域の住民にとって、大切なふるさとの風物詩だ。
桜の下では、マスク姿の人たちがゆっくりと散策したり、敷物を広げて昼食を楽しんだりと、思い思いに春を満喫。家族4人で訪れたゆりのき台小の男児(10)は「風に舞っている花びらがきれい」と目を輝かせていた。(斎藤雅志、喜田美咲)
