三田

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伴走者の土田政志さん(右)と聖火ランナーを務めた斉藤晃司さん=丹波篠山市(撮影・秋山亮太)
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伴走者の土田政志さん(右)と聖火ランナーを務めた斉藤晃司さん=丹波篠山市(撮影・秋山亮太)
トーチを手に笑顔を見せる西岡瞳さん=丹波篠山市
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トーチを手に笑顔を見せる西岡瞳さん=丹波篠山市
さんだくろすのメンバー=丹波篠山市
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さんだくろすのメンバー=丹波篠山市

 東京五輪聖火リレーが24日、兵庫県での最終日を迎え、丹波篠山市の篠山城跡三の丸広場で行われた。新型コロナウイルスの影響で、1年の延期を経てようやく実現した晴れ舞台。三田市から参加した3組に、感想を聞いた。

■パラ陸上メダリスト・斉藤晃司さん(48)=同市

 全盲で陸上のパラリンピックメダリスト斉藤晃司さん(48)=同市=は、アネテ大会出場時の伴走者土田政志さん(42)=東京都=と手を携え、20メートルを走った。

 斉藤さんは甲子園大でサッカーに打ち込んでいた20歳の時、バイク事故で失明。絶望の淵に立たされたが、周囲の勧めで陸上を始めると、持ち前の脚力で頭角を現した。

 アジア大会は100メートルで金、シドニーパラリンピック400メートルリレーで銀など、国際大会で五つのメダルを獲得。ブラインドサッカーで日本代表を務めた経験もある。現在は三田市内で鍼灸(しんきゅう)師をしている。

 土田さんとは2004年に、東京の陸上チームで知り合った。その場の状況を分かりやすく説明し、指示を出してくれ、「最高のパートナー」と感じた。アテネでは、100メートル走など2種目を共に駆けた。アテネを最後に一線を退いたが、今回、聖火リレー参加の話を受け、「伴走してもらうなら土田さんしかいない」と再び声を掛けた。

 当日は左手に土田さんとつながる「ガイドロープ」を巻き、右手でトーチを持って走った。聖火は見えなくとも、顔の右側に熱気を感じた。「この火、アテネからつながっているんだな」とうれしくなった。

 現役時代の100メートルのベストタイムは11秒62。つい速く走りたくなったが、土田さんの「前にテレビカメラが来てますよ」「左に人がいるので、手を振ってください」との声に耳を傾け、一歩一歩を踏みしめた。

 「支えてくれる人がいれば障害者も力を発揮できる。そんなメッセージを伝えられたと思う」と振り返った。(小森有喜)

■フェンシング選手・西岡瞳さん(15)=三田学園高1年

 フェンシングの中学生全国大会で優勝経験のある三田学園高1年、西岡瞳さん(15)=同市=は聖火を掲げながら、終始笑顔で走りきった。

 シドニー五輪柔道銀メダリスト篠原信一さん(48)=神戸市出身=が走者を辞退し、およそ1週間前に代走することが決まった。連絡を受けた時は「本当かな」と思ったが、祖父母に報告するうち、実感に変わった。

 トーチキスはタレントで元陸上選手の武井壮さん(48)から。「何かスポーツしているの?(2024年の)パリ五輪を目指している?」などと声を掛けられた。

 「もちろん、『はい』と答えました」。剣で突くような姿勢で火を受け取り、記念にパシャリ。あっという間の20メートルだったが、「この火が東京までつながるのか」と感無量。「憧れのオリンピック出場へ、一歩前進できたかな」(喜田美咲)

■障害者と伴走ボランティアのグループ「さんだくろす」の9人

 障害者と伴走ボランティアが一緒に練習するランニンググループ「さんだくろす」も参加した。全員でトーチを回しながら60メートルを駆け抜けた。

 三田市社会福祉協議会が開いた伴走ボランティアの体験教室がグループ発足のきっかけ。ボランティアが不足している現状を知った山田美由紀さん(62)=同市=が4年前に立ち上げた。

 当初、神戸市中央区の東遊園地周辺を走る予定だったが、直前に変更。トーチを渡す順番などを入念に練習したという。

 知的障害や自閉症の人、伴走ボランティアの計9人が走った。始まる前は少し緊張感もあったというが、山田さんは「走りだしたらみんな笑顔ですごく楽しそうだった」。

 さんだくろすは、本番で使われたトーチを同協議会に寄贈する予定という。(小森有喜)

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