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信号のない交差点で下校中の子どもを見守る三田署地域課員=三田市三輪1
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信号のない交差点で下校中の子どもを見守る三田署地域課員=三田市三輪1
三田署交通課員から宣言証を受け取る飲食店主(右)=三田市中央町
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三田署交通課員から宣言証を受け取る飲食店主(右)=三田市中央町

 千葉県八街市で先月28日、下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み5人が死傷した事故を受け、兵庫県警三田署が子どもを事故から守る取り組みに力を入れている。街中をパトロールする地域課は通学路の安全強化に向けて独自の対策に乗り出し、交通課は飲酒運転の撲滅を個別に呼び掛け始めた。悲惨な事故で幼い命が奪われないよう、関係機関とも協力し合う。(喜田美咲)

■登下校を安全に

 交番や駐在所を管轄し、制服で市内をパトロールする地域課では、千葉の事故の直後から、課員が担当地域の小学校をそれぞれ訪問。教員らから通学路の危険箇所を聞き、地図に落とし込んだ。この地図を参考に、課員を危険箇所に配置し、登下校する小学生の見守りを強化している。

 地図は、保護者が車で迎えに行く3校を除く17校分あり、各校が教員目線で危険と感じている道や地点に赤い印をつけた。

 ニュータウン地域の通学路は道幅は広いが、住宅街には車道と歩道が分離されていない道が多く、信号のない交差点や、バス通りもある。農村地域は車道と歩道が別になっておらず、見通しの悪い細い道や、幹線への抜け道として大型車両がよく通る道などがあった。

 金山義裕地域課長(59)は「子どもの多い正門付近での立ち番が多かったが、本当に見守りが必要な場所が把握できた」と手応えを感じ、課員の配置を変更。子どもらに道の端を歩くように伝えたり、横断歩道を安全に渡りきるまで車を止めたりしながら「おはようございます」「気をつけて帰ってね」と声を掛けている。

■「宣言証」を配布

 道交法に基づく取り締まりを行う交通課では、市内の居酒屋などに飛び込み訪問し、店主らに飲酒運転撲滅への協力を呼び掛けている。

 その際配っているのが「飲酒運転追放宣言」の宣言証。酒を飲んだら車を運転しない▽運転するときは酒を飲まない▽運転する人には酒を飲ませない-の「三ない運動」を進めている。

 宣言証は、県と県警などでつくる県交通安全対策委員会の取り組み。新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が解除され、飲食店の時短営業が緩和されたのに合わせ、店側にも客側にも飲酒運転撲滅を再認識してもらおうと、同課員が巡回を始めた。

 三田市内ではこれまで、飲食店のほか、運送業者やコンビニなど38事業所が取り組みに賛同。同署は客から見えやすい場所に宣言証を掲示してもらうよう店舗側に伝えているという。

 重大な事故が起きるたび、飲酒運転への罰則が強化されてきたが、一部に守れない人がいる。6月に自営業の70代男性が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されるなど、三田市内でもいまだ飲酒運転が後を絶たない。田原幸司交通課長(41)は「社会全体で幼い命を守る意識を持ってもらい、悲惨な事故を一件でもなくしていきたい」と話した。

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