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4代目社長の搗本武雄さん(左)と父で先代社長の義雄さん=三田市駅前町
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4代目社長の搗本武雄さん(左)と父で先代社長の義雄さん=三田市駅前町
創業者の搗本廣吉さん(中央)
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創業者の搗本廣吉さん(中央)

 兵庫県三田市内で大正時代から酒類の卸売り業を続ける「ツキモト酒類」(駅前町)が今年で創業100周年を迎えた。長引く新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けたが、ビールサーバーを個人宅に貸し出すなど時代に応じた工夫を重ね、1世紀の節目にこぎ着けた。(小森有喜)

 1921(大正10)年に搗本廣吉(つきもとひろきち)さんが創業。13歳から丁稚(でっち)奉公として同市三輪の商店で働き、25歳で独立した。戦時中はアルコール類が配給制になってしまったため、石炭など日用品の販売を強化。終戦直後は商売の要である一升瓶を何とかかき集め、事業を継続させた。

 廣吉さんの三男で、3代目社長の義雄さん(84)によると、廣吉さんは深酒をすることがあっても決して仕事の手は抜かず、1年間のうち元日以外の364日は欠かさず仕事をしていたという。16歳から働き始めた義雄さんも自転車で得意先を駆け回り、運送業者に対応するため朝5時には仕事を始める毎日を送った。

 70年の大阪万博など大きなイベントがある際は、要人が有馬温泉に宿泊することが多いため、寝られないほど多忙に。81年の三田市のニュータウン入居開始後からはまちの人口が増加。徐々に競合他社も増えたが、得意先と地道に関係をつくり、売り上げを伸ばしてきた。市内や神戸市北区などの酒屋や飲食店500軒程度と取引がある。

 昨年からのコロナ禍は影響が計り知れず、飲食店の休業やイベント中止で売り上げは激減した。そこで、店で飲むビールのおいしさを見直してもらうきっかけにもなればと、ビールサーバーを格安で個人宅に貸し出すサービスを開始。さらに近隣住民向けに、店先で酒や米を販売するなどしている。

 緊急事態宣言が解除され、売り上げはコロナ禍前の8割程度にまで回復した。「徐々に活気が戻ってきた」と社長の武雄さん(61)。「100年も続けてこられたのは得意先との関係を大事にしてきたから。それだけは変わらずやっていきたい」と力を込める。

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