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表彰を受けた藤原義光巡査部長(左)と坂東隆史巡査部長=三田市役所
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表彰を受けた藤原義光巡査部長(左)と坂東隆史巡査部長=三田市役所

 安心安全なまちづくりに貢献した警察官に贈られる2021年度の「三田市民の警察官賞」に、兵庫県警三田署交通課の藤原義光巡査部長(49)と地域課の坂東隆史巡査部長(45)が選ばれた。このほど、市役所であった授賞式で森哲男市長から激励を受け、より一層の活躍を誓った。(喜田美咲)

■「見立ての達人」目指し

 坂東巡査部長は大学卒業後、一度は別の職に就いたが、警察官への夢を諦めきれず、26歳で入庁した。

 徳島県石井町で生まれ育ち、大学から神戸で一人暮らしを始めた。1年生の時、阪神・淡路大震災が起きた。自宅の被害は少なかったため、友人らと他県からポリタンクで水を運び、被災者の支援に回った。その時に現場で見た、必死で救助に当たる警察官の姿が忘れられなかった。

 警察人生の4分の3を地域課で過ごした。現場にいる自分たちは、いわば「総合医のようなもの」と感じている。刑事や交通といった専門医につなぐためには初動が遅れても、間違えてもいけない。「見立ての達人」になることが今の目標だ。

 三田署勤務は8年目になる。地域に入って見えてきたのは、ニュータウンなどの住宅街に長年住んでいても、近所との付き合いが薄く、見守りの目が届いていない人がいるということ。

 「こんにちは」とこちらから声を掛ける。住民にとって警察官は関わりたくない存在かもしれない。親しみやすさを感じ、安心してもらった先に、「実は-」と話し出してくれる真相があると信じている。

 今回の受賞が決まり、「自分の進んできた道は間違っていなかったと思えた。気を引き締め、これからも地域の安全を守ります」

■悲惨な事故の抑止力に

 藤原巡査部長は高校を卒業後、警察官の道に進んだ。多可町出身。心配する父の反対を押し切ったのは、「白バイに乗りたい」一心からだった。

 初任地の生田署を経て1997年から4年間、交通機動隊の特別訓練生として練習に励んだ。白バイの技術を競う全国大会に向け、元日以外は訓練した。

 「最初はえらいとこに来たと思った」。朝から夜まで続く練習で、骨折したこともある。帰省する時もバイクを持ち帰った。

 その時、静かに見守っていた父から1枚の紙を渡された。「いまやらねば いつできる。わしがやらねば だれがやる」。今も肌身離さず持ち歩くこの言葉に、何度も背中を押された。

 2000年の全国大会、団体の部で3位になった。当時の監督や同僚、全国でできた仲間の存在は、今でも自分を高める刺激になっている。

 三田署には14年に着任。「最近は白バイよりも刑事に憧れる若手が増えてきた」と苦笑しつつ、白バイ隊員として、交通違反に目を光らせる。

 市内では今年に入り、死亡事故が2件起きた。取り締まりでは、交通違反切符を切られたドライバーに嫌な顔をされることもあるが、「自分が事故の抑止力になるならいい」ときっぱり。「悲惨な事故を繰り返さぬよう、活動を通して地域に恩返ししていきたい」

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