「旅するチョウ」アサギマダラが今年も飛来 上野台中のフジバカマ植栽に
2021/10/03 05:30
チョウを放つ生徒=上野台中学校(上野台中提供)
長距離の渡りをすることで知られるチョウ「アサギマダラ」が、今年も兵庫県三田市志手原の上野台中学校に飛来した。校庭で好物の花フジバカマを育てている生徒たちは飛来に大喜び。移動ルートを追えるようマーキングを羽に施すと、チョウは再び空へと旅立っていった。(小森有喜)
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アサギマダラは春から夏にかけ、本州の高原地帯で繁殖。夏が終わって気温が下がってくると、九州や沖縄を目指して南下を開始する。「旅するチョウ」の愛称で親しまれる。
同校では6年前から、三田を中継地にしてもらおうと、生徒会が中心になってフジバカマを育てている。挿し木で増やした株を近隣の学校や地域住民にも配り、この時期になると一帯でよく姿が見られる。
今年は9月7日に初めて姿を現し、フジバカマの植栽で羽を休める様子を観察することができた。同24日に生徒が10匹を一時捕獲し、うち5匹にマーキング。飛行ルートを確認できるように観察場所と日付をペンで羽に記し、空に放った。同校はマーキングしたアサギマダラを見つけた場合には連絡を求めている。
上野台中学校TEL079・563・0234