牛にヤギ、エミューも 幼稚園が1日限定動物園に

2021/10/10 05:30

頭に鶏が乗って「わー」=三田市ゆりのき台5

 メ~。クワッ、クワッ。ニュータウンの住宅街にある幼稚園に、犬でも猫でもない鳴き声が響く。子どもたちが園庭をのぞくと、そこは大小さまざまな生き物がいる1日限定の動物園になっていた。(喜田美咲) 関連ニュース 玉入れやリレー、新聞紙使った運動会 神戸の甲南小学校と幼稚園の84人が参加 雑誌「幼稚園」の付録がリアルすぎて大反響 遊びながらAED体験できるとは!? 医師と出版社に聞いた ニーズ変化、全国で進む統廃合 公立幼稚園の役割、存在意義は? 神戸女子大・山内教授に聞く


 兵庫県三田市ゆりのき台5の認定こども園、親和幼稚園にこのほど、移動動物園がやって来た。2~6歳の園児約200人が動物とのふれあいを楽しんだ。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、遠出しづらい子どもたちに普段できない経験をさせてあげたいと、同園が昨年から始めた。各地の幼稚園や福祉施設を巡る「ふれあいの里動物村」(大阪府茨木市)の協力のもと、ウシやヤギ、エミューなど約25種類150匹の動物が集まった。
 園児は飼育員から「大きい動物にはお尻から近づかないで」「大声を出して驚かさないでね」などと説明を受け、動物のいる柵の中へ。背丈と変わらない首の長い鳥に囲まれて泣きだす子や、首にヘビを巻いてもらって顔をこわばらせる子もいたが、モルモットを抱いたり、羊に野菜をあげたりすると「毛がふわふわー」「えさ食べてくれた」と笑顔を見せた。
 ひよこをだっこしたという男児(4)は「手で優しくそーっと持ったよ」。女児(4)は「大きい動物にびっくりしちゃった。ブタがかわいかった」と話した。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ