ちぎり絵や立体造形、個性豊かに 障害者施設の利用者作品展

2021/10/24 05:30

スクラッチアートや貼り絵など個性豊かな作品が並ぶ=有馬富士共生センター

 兵庫県三田市内に4カ所ある障害者福祉事業所「三田わくわく村」を利用する約120人の作品展が、同市尼寺の有馬富士共生センターで開かれている。29日まで。(喜田美咲) 関連ニュース 18歳スプリンター、全国障害者スポーツ大会で快挙 出場全3種目でメダル、50m走は優勝 加古川拠点のサークル「笑舞」、障害者支援で文科相表彰 朝鮮半島の伝統的打楽器「チャンゴ」活用 震災30年 特別編 記者の記憶(1)転落免れたバス、中には

 事業所での活動を知ってもらい、障害への理解を深めてもらおうと実施し、3年目。利用者らは内職や地域での清掃活動の合間に制作に取り組んでいる。
 葛飾北斎の「赤富士」は、牛乳パックから作った和紙を色づけし、ちぎり絵に仕上げた。綿棒をつなぎ合わせた星形の立体作品や、松ぼっくりにビーズをつけたツリーもある。
 例年、地域との交流行事とともに作品展を開いていたが、新型コロナウイルス禍で今回は展示のみとなった。事業所の担当者は「利用者の個性あふれる世界観を体感してほしい」と話している。
 無料。午前9時~午後5時(最終日は正午まで)。わくわく村本町事業所TEL079・558・8852

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