「夜泣き石」伝承に興味津々 三田の御霊神社、すずかけ台小2年生が見学

2021/11/16 05:30

「貴志へ帰りたい」とすすり泣いたといわれる「夜泣き石」=三田市貴志

 すずかけ台小学校(兵庫県三田市すずかけ台2)の2年生がこのほど、同市貴志の御霊神社を見学し、地域に伝わる歴史や文化を学んだ。同神社の氏子総代、前仁司さん(76)が境内を案内し、参拝の方法や神社にある「夜泣き石」の言い伝えを解説した。(喜田美咲) 関連ニュース 中学の部活地域移行 市内で説明会始まる 競技など2025年3月にも周知 保護者「子ども活躍の場、確保を」 神戸市、王子公園にキャンパス開設の関学に 3.5ヘクタールを104億円で売却方針 議案提出へ さすが!墓所も「豪邸」 アヤシくない、アシヤのピラミッド 実は母娘の美しい愛


 同校にはニュータウンと農村地域から子どもたちが通う。農村部の子どもたちが減る中、ニュータウンの子どもたちにも地域の歴史に触れてもらおうと、これまでも一緒にみこしを担いで祭りに参加してもらったり、正月に絵馬を描いてもらったりしてきた。こうした地域学習の一環として、ガイド付きの神社見学が3年ほど前から続いている。
 前さんの説明の中で、児童が熱心に耳を傾けたのが、夜泣き石の民話。江戸時代、三田藩主だった九鬼家の殿様が御霊神社にあった「茶臼石」を気に入り、陣屋に運ぶよう命じた。
 石は陣屋に近づくほど重みを増し、作業員を増やしてなんとか運び込んだが、夜になると「貴志へ帰りたい」とすすり泣く女性の声が聞こえたという。殿様が石を清め、神社に送り返すと声はやみ、「夜泣き石」と呼ばれるようになったとか。前さんは、「石の置き方で隙間風が通り、声のように聞こえたのでは」と解説していた。
 その後、普段は入れない本殿前を見学。前さんが敷石を指さし、「毎年秋祭りの前に、氏子らで全ての石を裏返して掃除している」「大事な行事なので、参加できないと罰金もあるんだよ」などと紹介すると、驚く声が上がった。
 女子児童(7)は「夜泣き石の話は前に聞いて怖いと思っていたけれど、風の音だと分かって安心した」。別の女子児童(7)は「本殿前は初めて入った。思ったより大きくてびっくりした」と話した。

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