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鈴木武研究員
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ホウライシダ
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ホウライシダ
モエジマシダ
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モエジマシダ

■鈴木武研究員

 シダ植物は世界で約1万4千種、日本国内で724種、兵庫県で約280種があります。頌栄短期大学からの寄贈を含め、人と自然の博物館にある標本などを基に県内の分布図をつくっていますが、阪神間のまちなかに特徴的に分布するシダ植物があることがわかってきました。このうち、2種類について取り上げます。

 ホウライシダは暖地性のシダ植物で、涼しげな園芸植物のアジアンタムの仲間です。熱帯温室などでよく植えられています。阪神間の瀬戸内側、尼崎市から神戸市、明石市、さらには伊丹市、宝塚市にかけては水路脇や人家の石垣に雑草のごとく生えています。

 ところが、標本情報を確認すると、この地域の標本がほとんどです。姫路市、洲本市ではわずかに1地点です。十分に調べられていない可能性もあるのですが、在野で研究している丸岡氏が集中的に調べている三木市でもわずか1地点のみ、同じく牛島夫妻が植物誌を公表している猪名川町では記録がありません。阪神間南部に集中的に分布していると見てよさそうです。

 三田市では屋敷町の旧九鬼家住宅資料館の周りに生えていることを知っていたのですが、それ以外の場所は知りません。六甲山地よりも北側ではかなりまれですので、見かけたらご一報ください。

 同じような分布をしていそうなのがモエジマシダです。名前の由来は鹿児島県の桜島の近くにある燃島(もえじま)で見つかったことに由来します。兵庫県内の初期の記録としては、1970年代に神戸市立中央図書館、宝塚ファミリーランドの動植物園で確認されました。兵庫県では自生とは考えにくく、栽培植物などとともに移動してきた国内外来種と考えられます。

 乾燥した石垣やコンクリート壁の隙間に生育します。2010年代から阪神間での記録が急に増え始めました。シダの愛好家が昨年にまとめて調査したところ、神戸市の六甲山南麓の住宅地を中心に、西宮市、芦屋市、宝塚市の30地点以上で見つけられつつあります。こちらも形がわかりやすいシダです。ご近所で見つけたら連絡をお願いします。

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