有馬高校(兵庫県三田市天神2)に2体の着ぐるみがお目見えした。生徒がデザインした同校のキャラクターで、人と自然科の「ひとっしー」と定時制の「ゆうま君」。生徒からも人気だといい、今後、募金活動や文化祭などさまざまな行事に登場する。(喜田美咲)
同校では2019年度、校内の環境整備に使うため、学校関係者や地域住民に寄付を呼び掛け、約250万円が集まった。介護実習用のベッドや災害時の発電機の購入などのほか、今回の着ぐるみ製作にも一部を充てた。
ひとっしーは9年前、当時の人と自然科の生徒が考案。「実習を頑張っていたら現れる妖精」として在校生のファンも多く、キーホルダーを作ったり、Tシャツに印刷したりして農業祭などで販売してきた。
着ぐるみは、生徒たちが段ボールで作ったものがあり、愛らしい顔つきや手作り感が受けていたが、「前が見えづらい」「腕が人間のまま」といった指摘も寄せられていた。今回、発泡スチロールとボア素材で作られた着ぐるみを見た同科3年の2人の女子生徒(17)は「ふわふわで触りたくなるかわいさ」「農業祭で活躍してもらおう」と話していた。
ゆうま君は「有馬」の読み方を変えて名付けた馬のキャラクター。5年前に生徒がデザインし、印刷物などに使われてきた。今回、着ぐるみができたことで入学説明会などに活用して、学校の魅力を伝えるとともに、かわいらしさをPRしていくという。
