■布野隆之研究員
兵庫県立人と自然の博物館には、非常に多くの標本・資料が収蔵されています。その点数は2020年に200万点を突破し、21年5月の時点で201万4026点になりました。1枚目の写真は、約200万点におよぶ標本・資料が収められた収蔵庫です。収蔵庫の奥行は78メートルもあります。
ひとはくの標本・資料の中には「お宝標本」がいくつもあります。その一つが、絶滅鳥類ドードーの骨格断片標本です。ドードーはインド洋のモーリシャス島に生息していた飛べない大型鳥で、17世紀に絶滅したとされています。今から4世紀も前に絶滅したため、当館が収蔵する鳥類標本の中では「最古の標本」です。年に数回開催する収蔵庫ツアーでは、ドードーの標本を紹介しています。ご覧になりたい方は、ぜひご参加ください。
次に紹介する鳥類標本は、コウノトリです。コウノトリは、一度、野生絶滅しましたが、2005年に再び野外に放鳥され、現在の生息数は約200羽に回復しています。また、近年では、兵庫県をはじめ、島根、鳥取、徳島、福井、栃木県、京都府などで自然繁殖が確認されるようになりました。ますます盛り上がりをみせるコウノトリの野生復帰ですが、そのスタート地点は豊岡市です。皆さんは、なぜ豊岡市がコウノトリの野生復帰のスタート地点になったのかご存じでしょうか?
その答えの一つは、コウノトリ標本にあります。この標本は「野生最後のコウノトリ」で、その採取地は豊岡市です。つまり、コウノトリの最後の生息地が野生復帰のスタート地点になっているのです。コウノトリの野生復帰は、絶滅した鳥類の再導入に関する国内で最初の取り組みです。また、住宅地と水田が混在する人の生活圏における鳥類の再導入は世界的にも珍しく、国際自然保護連合(IUCN)専門家委員のフィリップ・セドン氏は、ビッグ・チャレンジと称賛されていました。このように国内外から注目される国家プロジェクトにも、博物館の「お宝標本」は深く関わっているのです。
県立人と自然の博物館は、まだまだたくさんの「お宝標本」を収蔵しています。22年10月には新しい収蔵庫棟がオープンし、1階のコレクション・ギャラリーにおいて貴重な標本を一般公開する予定です。今回紹介できなかった「お宝標本」にも出合えるかもしれません。ぜひ、お立ち寄りください。

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