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正しい鉛筆の持ち方を指導する前田昌彦さん=伊丹市瑞穂町3
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正しい鉛筆の持ち方を指導する前田昌彦さん=伊丹市瑞穂町3
アドバイスを受け、線や丸を書く子ども=伊丹市瑞穂町3
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アドバイスを受け、線や丸を書く子ども=伊丹市瑞穂町3
正しい鉛筆の持ち方。前田さんは、利き手の手のひらの側面は全て付けないよう指導している(提供写真)
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正しい鉛筆の持ち方。前田さんは、利き手の手のひらの側面は全て付けないよう指導している(提供写真)

 元伊丹市立小学校教諭の前田昌彦さん(65)=兵庫県尼崎市=がおよそ30年にわたり、正しい鉛筆の持ち方指導を続けている。姿勢や指の動かし方を実践しながら、子どもたちにアドバイスを続けており、近年はオンライン配信にも力を入れる。前田さんは「字を書くことは一生のこと。鉛筆という道具を正しく使いこなせば、楽に楽しく、きれいに書けることを教えていきたい」と話す。(久保田麻依子)

 「縦の線は手首を動かさず、指の力だけで書いてみて」「正しい持ち方をすれば、力を入れなくても多くの字が書けます」「姿勢は足をぴったり」

 5月下旬、伊丹市立みずほ幼稚園(瑞穂町3)で開かれた「えんぴつ持ち方教室」では親子10組のほか、オンラインで参加した子どもたちを前に、前田さんが鉛筆や箸の持ち方を説明した。前半では箸の握り方を紹介し、子どもたちはビーズをつまむ練習に挑戦。後半の鉛筆指導では、紙に線や円を書く運筆や、字を書くときの姿勢などを教えた。

 参加者は、前田さんの掛け声に合わせ直線や名前を書いた。同園に通う長女(5)と参加した女性(32)は「お箸の使い方や鉛筆の持ち方は、力の入れ方が大事だと改めて気付かされた。たくさん練習して正しい使い方を身に付けたい」と話した。

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 前田さんは1980年に伊丹市立小教諭に採用された。若手時代に気になったのが、児童の鉛筆の持ち方だ。指の位置や持つ角度が正確でない児童の字はバランスが悪く、すぐに疲れてしまう子もいたという。7年目ごろに、大阪を中心に鉛筆指導に取り組む「児童かきかた研究所」の高嶋喩(いさむ)氏(故人)に師事。「高嶋式」と呼ばれる指導法を学び、受け持ちクラスの児童を中心に手ほどきを続けた。

 2020年の定年後は、大阪府豊中市立小で非常勤で働く傍ら、依頼に応じて小中学校で「えんぴつ教室」の講師を務める。20年からは「持ち方伝道師」を名乗り、動画投稿サイト「ユーチューブ」に解説動画を掲載している。

 前田さんは「最近の学校現場では教師が忙しく、鉛筆の持ち方を手厚く指導することが難しい環境にある」と指摘しつつ、「字を正しく書くことは学ぶ意欲や学力の向上につながる。幼児期や早い段階で、楽しく正しく学ぶ機会にしてほしい」と語った。

 動画はユーチューブの「持ち方伝道師 まえちゃんねる」で検索。

【鉛筆の正しい持ち方】

①鉛筆を人さし指の第2関節にあたるように沿わせる

②親指は人さし指より少し後ろ、中指は人さし指より少し前に出して3本の指で軽くはさむ

③薬指は中指に、小指は薬指に付けて軽く曲げる

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