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「キートンの蒸気船」のチラシを手にする大森くみこさん=三田市天神1
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「キートンの蒸気船」のチラシを手にする大森くみこさん=三田市天神1
活動弁士の大森くみこさん(提供)
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活動弁士の大森くみこさん(提供)
ピアノ演奏を務める天宮遥さん
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ピアノ演奏を務める天宮遥さん
「キートンの蒸気船」の一場面
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「キートンの蒸気船」の一場面

 無声映画にせりふや解説を付ける活動弁士(カツベン)と上映を楽しむイベントが2日、兵庫県三田市総合文化センター・郷の音ホール(同市天神1)で開かれる。同ホールで毎年上映会を開いてきた井上陽一さん(故人)の後を継ぎ、今回は大森くみこさんが弁士を務める。音楽もその場で演奏する独特な上映スタイル。大森さんに魅力を聞いた。(小森有喜)

 「スクリーンの横で人がしゃべってる!」。司会業をしていた大森さんは十数年前、テレビ番組で紹介されていたカツベンに一目ぼれした。修行を経て2012年にデビュー。関西を拠点に海外の映画祭などでも活躍する。

 映画フィルムに音が付いていなかった時代、日本では内容に合わせて上映中に口上する文化が盛んになった。映画に音が付くようになった今も、数人の弁士が国内で文化を受け継いでいる。

 大森さんによると「カツベンの魅力は何といってもライブ感」。弁士は登場人物全員の声を演じ分けつつ、時には観客に呼びかけ、会場を盛り上げる。コメディー映画などは子どもでも大笑いして楽しむ。

 せりふだけでなく音楽もピアニストらが即興で奏でることが多く、上映する回によって作品のさまざまな味が楽しめるのも特徴だ。台本は弁士それぞれが考えている。資料をひもとき100年ほど前の文化や時代背景を調べつつ、映画が盛り上がるせりふを当てはめていく。このオリジナル台本も楽しめるポイントの一つだ。

 同ホールでは2013年以降、井上さんによる無声映画の上映会を開いてきた。今回は、昨年に井上さんが82歳で亡くなってから初めての開催。生前には大森さんも時代劇などの指導を受けたという。「井上さんがいなければ、関西でカツベンの文化は途絶えていたと思う。魅力を多くの人に知ってもらえるようにしっかり受け継ぎたい」と力を込める。

 今回上映するのは1928年のコメディー映画「キートンの蒸気船」。ピアノを演奏する楽士は天宮遥さんが担う。登場人物の動きがユニークで子どもも楽しめるといい、大森さんは「3世代で見に来てほしい」と呼びかける。「さとのね サイレントシネマ×カツベン」は午後2時開演。千円(小学生以下400円)。同ホールチケットセンターTEL079・559・8101

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