西播

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JR姫新線本竜野駅を出発する列車。増便社会実験後、同駅では乗客が平均で25%増えた=たつの市龍野町中村
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JR姫新線本竜野駅を出発する列車。増便社会実験後、同駅では乗客が平均で25%増えた=たつの市龍野町中村
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 JR姫新線(姫路-上月)の2016年度の乗客数が、前年度より3・2%増え、約310万人に上ったことが30日、JR西日本のまとめで分かった。34年ぶりに300万人台を回復した昨年(約301万人)に続いて大台を突破。09年度に約238万人まで落ち込み、10年3月から2年間実施された増便社会実験以降で最多となった。(松本茂祥)

 まとめによると、16年度の乗客数は前年度比で約9万7千人増。区間12駅のうち、佐用駅(兵庫県佐用町)と西栗栖駅(たつの市)を除く10駅で前年度を上回った。

 沿線自治体でつくる姫新線利用促進・活性化同盟会(事務局・たつの市)は、押し上げ要因として、ICOCA(イコカ)の導入と、公立高校の学区再編の効果を挙げる。

 15年4月の学区再編を挟む14、16年度で比較すると、高校最寄りの余部駅(姫路市)が7・3%増、本竜野駅(たつの市)も6・3%増と顕著だった。

 たつの市は姫新線の定期券利用者のうち、市内在住、在学者らを対象に駐輪場使用料を助成している。高校生は14年度の33人から16年度は65人と倍増。市外から通う高校生は16人から49人に増えたという。

 一方、増便実験終了後5年間の乗客数の平均では、各駅で増減の差が顕在化。各自治体の周縁部で進む人口減少の影響がうかがえる。同盟会は「人口減少社会で乗客数が伸び続けるのは難しい。300万人維持を目標に利用の浸透を図りたい」としている。

     ◇

 神戸新聞社が独自に算出した実験終了後5年間(12~16年度)の平均でみると、実験前の09年度比で約57万人(24%)増となり、高い伸びを示した。

 しかし、駅ごとにみると明暗が分かれた。上月駅(68%増、佐用町)を筆頭に、播磨高岡駅(53%増、姫路市)▽本竜野駅(25%増)▽佐用駅(同)の4駅が平均を上回った。

 姫路市交通計画室は「播磨高岡周辺は宅地開発が進み、ダイヤの充実で通勤の足として鉄道利用が定着した面もある」と分析する。

 三日月駅(15%減、佐用町)と西栗栖駅(6%減、たつの市)はいずれも減少。播磨徳久駅(佐用町)も微増にとどまり、周縁部で伸び悩む。佐用町企画防災課は「播磨新宮以西は便数が減るため、マイカー利用者が同駅に流れているとも考えられる」と推測する。

 同盟会は新たな利用客の掘り起こしを図るため、イベント列車で新機軸を打ち出す。8月に親子で虫取り体験が楽しめる「環境学習列車」、9月にはシニア対象の「天体観測列車」を運行を予定する。

 姫路市では本年度、太市と余部駅で、都市部への通勤・通学の利便性を高める「パークアンドライド」推進に向けた取り組みを本格化させる。

 【JR姫新線の増便社会実験】2010年3月から2年間実施。地元自治体などとJR西が計約2億円を負担し、姫路-播磨新宮間で上下16本、播磨新宮-上月間で上下6本を増やすなどした。これに先立ち、80億円を投じて新型車両などを導入、スピードアップも図った。実験終了により姫路-播磨新宮間などで一部減便したが、実験前に比べると便数は増えた。

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