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太刀「獅子王」の再現に取り組む高見國一さん=佐用町家内
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太刀「獅子王」の再現に取り組む高見國一さん=佐用町家内

 中世の播磨で一大勢力を築いた赤松氏ゆかりの太刀「獅子王」(国指定重要文化財)の写し刀の制作が、兵庫県佐用町家内の鍛刀場で進んでいる。朝来市の地域活性化グループがクラウドファンディングで資金を募って実現。酷暑が続く中、工房では鉄と炎に向き合う格闘が続いている。(山崎 竜)

 獅子王は平安時代に赤松家の先祖、源頼政が鵺を退治した功績で天皇から賜ったという名剣。竹田城最後の城主・赤松広秀(1562~1600年)まで、同家に伝わっていたとされる。関ケ原の戦いの後、徳川家康に没収されたという。

 再現に挑戦しているのは、刀剣の全国大会「新作名刀展」で特賞を7度獲得したことがある刀工の高見國一さん(44)。制作は7月から開始し、地鉄を折りたたんではたたく鍛錬や、たたき伸ばしながら徐々に形を整える作業を終えた。

 高見さんは再現に当たり、獅子王を所蔵する東京国立博物館に赴き、刃文の撮影や採寸を行い、実際に手に取ってみた。「普段作っている鎌倉期のものと比べ、刀身が先細りしていた」と違いを実感したという。

 制作では忠実に再現し、きれいに作りすぎないことを心掛ける。高見さんは「獅子王の持つ迫力、品格が感じられるようなものにしたい」と意欲をみなぎらせている。

 8月末にも焼き入れを行った後、研師や鞘師の元へ送り、仕上げの段階に入るという。来春、竹田城跡(朝来市)でお披露目され、城下町に展示される予定。

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