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カキ産地の坂越で新たな試みを続ける大河護さん=赤穂市坂越
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カキ産地の坂越で新たな試みを続ける大河護さん=赤穂市坂越

 冬の味覚、カキの収穫シーズンが終わりつつある中、兵庫県赤穂市坂越の水産会社「光栄水産」が26日にも、ブランドカキ「赤穂クリスタル」の出荷を始める。夏が旬のイワガキの養殖に工夫を施し、出荷時期をさらに早めたもので、2年目の今季は昨季の3倍、約9万個の収穫を計画する。カキの産地、坂越の活性化に向けて、同社取締役の大河護さん(31)が弟で専務の司さん(29)らと新たな試みを続けている。

 食用カキの代表品種であるマガキは、春が深まると収穫が終わる。大河さんらは、気候や潮の変化を見ながら栄養分の多い場所を探すなど試行錯誤して、イワガキを春に出荷できるようにし、カキをほぼ年中、取り扱えるようになった。

 坂越で生まれ育った大河さんは姫路工業高校(姫路市)から大阪産業大に進み、野球を続けていたが、けがに悩まされ、3年時に退部した。休学して東京で1年間暮らしたが、考え抜いた末、祖父、父と続くカキ養殖の家業を引き継ぐため古里に戻った。

 朝は暗いうちに起き、イカナゴのシンコ漁やイワシの稚魚のシラス漁に出る。今年はイカナゴのシンコが少なく、資源保護のため、播磨灘でも24日に漁が終わる予定。シンコ漁と入れ替わりに、赤穂クリスタルの出荷を始める。

 大河さんらは、冬が旬のマガキでも新展開を模索。昨年8月には、香港での展示会に、マガキのトマトソース煮やガーリックオイル煮など袋詰めの加工品を出品し、今年1月には出荷を実現した。同月末には、マレーシアの展示会でも商談や市場調査をした。

 カキについて広く知ってもらおうと、会社のホームページで分かりやすく説明。英文の解説も付けた。大河さんは「マガキの加工品をアジアに届ける一方で、国内では赤穂クリスタルの認知度を高めたい」と意気込んでいる。(坂本 勝)

 【赤穂クリスタル】光栄水産とカキの専門商社「魚壱」(東京)が開発したイワガキのブランド。オイスターバーを利用する30、40代の女性客を想定。貝は通常の3分の1程度と小ぶり。殻は丸みを帯びて美しく、味はクリーミーで濃縮されている。専用の籠に入れて海面に浮かべ波で転がしながら育てる。殻同士がぶつかり、摩擦で均一な丸みを帯びた形に仕上がる。

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